前回は、腸を活性化させ、便秘解消にもつながる「お腹を温める」方法について解説しました。今回は、日常生活に取り入れたい「腸に刺激を与える」運動習慣について見ていきます。

デスクワークが便秘の原因に?

便秘を解消して腸の免疫力を高めるには、適度な運動も効果的です。現代人は生活が便利になった分、身体を動かすことが昔に比べ格段に少なくなっているといえます。デスクワーカーなら日中はほとんど座りっぱなし、という人も多いのではないでしょうか。

 

ずっと同じ姿勢でいると、内臓への刺激も少なくなります。腸などは、少し歩くだけでも重力と、歩くことの刺激で動いたりするものです。さらに、座っている姿勢が悪く猫背になると、お腹が「く」の字に曲がりやすく、腸が圧迫されやすくなります。するとそこが詰まってしまい、便が先に移動しにくくなるため、便秘になりやすいとも言われています。

 

適度な運動をすると、腸への刺激になる他、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。腸のぜんどう運動は、自律神経によって支配されている部分も大きいので、常に緊張状態が続けば当然、便秘にもなりやすくなります。

 

運動をするとその緊張がほぐれたりストレスが発散されたりして、副交感神経も働きやすくなり、腸のぜんどう運動にはプラスになるのです。さらに、運動で血液循環が良くなれば、大腸の発酵タンクでつくられた生産物質がスムーズに血流にのって全身に運ばれやすいという効果も期待できます。

 

長期的にみれば、筋力がつくというメリットも得られます。腸のぜんどう運動には、腹筋もおおいに関係しています。腹筋が腸に刺激を与えることで、ぜんどう運動がよりスムーズに促されると考えられているからです。

 

しかし筋肉を使わなければ、筋力はつきません。デスクワークなどでいつも同じ姿勢でいたりすると、腹筋は使われず筋力が低下してしまいます。

仕事の最中でもできる、簡単な運動習慣

運動には、腸の働きを助けるこれだけのメリットがあるのですが、そうはいっても、日ごろスポーツをする習慣もなく、ジョギングやウオーキングも三日坊主になりがちで……という人は少なくないのではないでしょうか。私自身も、日々の仕事が忙しく、運動のためだけに時間を割くことはなかなかできないのが現状です。ただ、できるだけ日常生活の中で、運動ができるチャンスをつくるようにはしています。

 

例えば通勤時や商談などのための外出時に、駅やバス停一つ分を歩けば、かなりの運動になります。距離や時間を増やせなくても、早足で歩いたり、歩行と小走りを交互にしてみたり、といった歩き方の工夫をするだけでも運動量は増えます。家庭生活でも意識して身体を動かせば、筋力アップのための良い運動になると思います。

 

例えば腕をいつもより大きく動かして拭き掃除をしたり、つま先立ちで洗いものや料理をしたりなど、一つひとつはちょっとしたことでも、身体には良い習慣になると思います。

 

何時間もテレビの前で座りっぱなしということがないよう、例えばコマーシャルになったら立ち上がり足踏みするなど、こまめに動くことを心がけるだけでもいいのではないでしょうか。

 

さらに、次に挙げるような簡単なストレッチをするとさらに、便秘解消に効果的だと思います。身体をねじる動作などは、腸に刺激を与え排便を促します。

 

[図表] 腸の動きを良くするストレッチ

本連載は、2016年4月30日刊行の書籍『不老「腸」寿』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

不老「腸」寿

不老「腸」寿

村田 公英

幻冬舎メディアコンサルティング

本書では、約50年の長きにわたり乳酸菌の研究を行ってきた著者が、本当に効果のある腸内改善のノウハウについて解説していきます。 「乳酸菌生産物質」を活用した腸内改善を行えば、100歳まで健康に長生きすることが可能にな…

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