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連載ひざのトラブルを和らげる「サプリメント」の摂り方【最終回】

グルコサミン・コンドロイチンの「よくある質問」のまとめ

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グルコサミン・コンドロイチンの「よくある質問」のまとめ

前回は、グルコサミンが「医薬品」として扱われない理由について説明しました。今回は、グルコサミン・コンドロイチンのよくある疑問・質問と回答をご紹介します。

信頼ある製薬会社や大手食品会社の製品であれば・・・

ここでは、グルコサミン・コンドロイチンについて患者さんからよく質問される項目をまとめました。ぜひ参考にしてください。

 

Q.1カ月飲み続けましたが、まだ効果が感じられません。効き始めるまで、どのくらい
かかりますか?

 

A.3カ月間様子を見てください。

サプリメントはゆっくり効果が出るものなので、1週間で痛みが軽減したという人もいれば、6カ月待ってようやく実感できたという人もいます。まずは3カ月間続けてみて、なお痛みや関節機能が改善されない場合は、運動療法や薬物療法など、それ以外の方法を組み合わせる治療法に切り替えてみてください。

 

私の友人のアメリカ人リウマチ医は、3カ月で効果が出ない場合、グルコサミン3000㎎/日まで増量すると痛みが改善してくる例もあると報告しています(もし増量して体調が悪くなるなどの症状が出たら、ただちに中止してください)。

 

Q.グルコサミン、コンドロイチンを、非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどの鎮痛剤と一緒に摂取しても大丈夫ですか?

 

A.問題ありません。

同時に摂取しても特に問題ありません。グルコサミンとコンドロイチンには鎮痛剤ほどの即効性がないため、併用しながら少しずつ鎮痛剤の量を減らしていくのが理想です。また、非ステロイド剤にはプロテオグリカンの形成を妨げてしまう副作用がありますが、グルコサミンにはこの副作用を阻止する働きがあることが分かっているため、併用することのメリットは大きいと思います。

 

Q.いろいろな製品が出ていますが、お薦めのサプリメントはありますか?

 

A.薬品会社や大手食品会社の製品が一つの判断基準です。

グルコサミンとコンドロイチンは本当に様々な製品が出ていますが、中には含有量や内容の割に非常に割高なものもあります。原材料や成分表示、含有量、産地、安全性、価格などをよく確認してください。また、各社とも製品の差別化を図るために、生薬やヒアルロン酸などの成分を配合しているものが多々ありますが、あまりにも混ざりものが多いサプリメントはお薦めできません。

 

グルコサミンやコンドロイチン自体の安全性は非常に高いものですが、他の成分によってアレルギーなどを起こす場合があり、安全性が保証できないためです。また、例えば「サメ軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸含有) 1000㎎」という表示は、コンドロイチンが1000㎎入っていると錯覚しやすい曖昧な表記ですが、実際の含有量はもっと少なくなります。このように含有量表示が曖昧な製品はお薦めできません。信頼のおける製薬会社や大手食品会社であることを基準にするのも一つの方法です。

グルコサミンには「変形性膝関節症を予防する働き」も!?

Q.現在妊娠していますが、グルコサミンやコンドロイチンを摂取してもいいでしょうか。

 

A.医師の指導のもとで摂取してください。

グルコサミンとコンドロイチンを妊娠中の女性が摂取したことで何らかの障害が出たという報告はありませんが、中長期的な影響についての研究はまだ十分に行われていません。他のサプリメントにも言えることですが、一般的なビタミン剤以外のサプリメントや医薬品は、医師との相談の上で摂取するかどうかを決めてください。

 

Q.痛みがやわらいできたので、摂取量を減らしてもいいでしょうか?

 

A.調整して少し減らしてみてください。

個人差があるので、サプリメントの摂取量を減らしても今の状態が保てるかどうかは分
かりませんが、症状がある程度落ち着いてきたら少し減らして様子を見てください。

 

Q.今のところひざに痛みはないのですが、マラソンや登山といったひざに負担がかかる
運動を趣味でやっています。サプリメントを予防策として飲んでもいいでしょうか?

 

A.変形性膝関節症の予防としても、アンチエイジングとしても効果を発揮する可能性が
あります。

先述したランハー先生の論文にあるように、グルコサミンには変形性膝関節症を予防する働きがありそうです。また順天堂大学の長岡先生のグループは、サッカー選手では一般人に比べ軟骨分解マーカーである尿中CTX─Ⅱの濃度が高く、グルコサミンを飲むことでCTX─Ⅱの濃度が有意に下がることを報告しています。

 

つまり、ひざを酷使する運動をやっている人にとって、グルコサミンを飲むことはひざ関節軟骨の保護になるのです。また、予防的に長期間服用しても副作用はほとんどなく、むしろアンチエイジング効果が期待できる可能性もあります。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

橋本 三四郎

南新宿整形外科リハビリテーションクリニック 院長

医療法人清香会理事長、南新宿整形外科リハビリテーションクリニック院長。1989年産業医科大学卒業後、久留米大学整形外科を経て95年渡米、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。97年からスクリプス研究所に勤務し、主任研究員を務めたのち帰国。2001年10月にハシモトクリニック(12年に南新宿整形外科リハビリテーションクリニックに改称)を開業。09年からは日本医科大学リウマチ外科非常勤講師も務める。日本にグルコサミンを紹介した。

著者紹介

連載ひざのトラブルを和らげる「サプリメント」の摂り方

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

橋本 三四郎

幻冬舎メディアコンサルティング

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