論文で証明!?「グルコサミン・コンドロイチン」の安全性

前回は、「グルコサミンとコンドロイチン」の効果が疑問視される背景を検証しました。今回は、「グルコサミンとコンドロイチン」の安全性について見ていきます。

ほとんどの論文で「重篤な副作用」の報告はない

疼痛緩和や関節保護作用については、相反する報告が混在するグルコサミン、コンドロイチンですが、その安全性だけはプラセボと同程度ということで一致しています。

 

ほとんどの論文で数パーセントに胃腸障害などの軽微な副作用を認めるのみで、重篤な副作用の報告はありません。

 

私たちのデータでは、ひざ痛でNSAIDsを飲んでいる人にグルコサミン、コンドロイチンを併用させたところ、NSAIDsの服用が有意に減っていました。副作用のあるNSAIDsの服用を減らせれば、治療の安全性も高くなるはずです。

 

グルコサミンのサプリメントを飲んだ後、肝機能障害になったという症例が報告されていますが、このサプリメントにはハーブも入っており、どちらが肝機能障害の原因になったかは不明です。

「甲殻アレルギー」の人はグルコサミン服用に注意

基本的にグルコサミン、コンドロイチンの安全性は高いとされていますが、サプリメントにはほかに生薬やハーブなどの成分を配合している商品も多く、これらの安全性はよく分かっていません。

 

もしこうしたサプリメントを服用して体調不良を感じたら、医師の診察を受けてください。

 

グルコサミンはアミノ糖の一種であり、以前は糖尿病の人は摂取に注意するよう言われていましたが、グルコサミン投与により血糖値が変動することはなく、糖尿病の悪化例はほとんど報告がないことから、定期的にモニターしていれば問題ないと考えます。

 

グルコサミンの多くは原材料としてカニやエビを使っているため、カニやエビにアレルギーがある人は注意が必要です。甲殻類アレルギーの人は、植物を栄養源とした微生物から生成した製品を選んでください。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

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連載ひざのトラブルを和らげる「サプリメント」の摂り方

南新宿整形外科リハビリテーションクリニック 院長

医療法人清香会理事長、南新宿整形外科リハビリテーションクリニック院長。1989年産業医科大学卒業後、久留米大学整形外科を経て95年渡米、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。97年からスクリプス研究所に勤務し、主任研究員を務めたのち帰国。2001年10月にハシモトクリニック(12年に南新宿整形外科リハビリテーションクリニックに改称)を開業。09年からは日本医科大学リウマチ外科非常勤講師も務める。日本にグルコサミンを紹介した。

著者紹介

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

橋本 三四郎

幻冬舎メディアコンサルティング

断続的に続く、ひざの違和感。放っておくと歩けなくなるばかりか、将来寝たきりになるリスクもはらんでいます。 本書では、ひざの違和感の正体を明らかにするとともに、9割以上の人が効果を実感しているマッケンジー・エクササ…

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