「豚肉」の摂取が疲れた身体に効く理由

前回は、「好きなものだけを食べる」生活の問題点を説明しました。今回は、「豚肉」を摂取することが疲れた身体に良い影響を与える理由を見ていきます。

「肉の食べすぎ」は身体に良くないとされるが…

中国では昔から、豚肉から脂をとって料理に使う習慣が根付いていました。中国料理の歴史は豚脂から始まるといっていいくらい、ポピュラーな脂です。

 

豚脂や豚肉を使った料理はこってりした旨みが食欲をそそり、またカロリーも高いので、昔の人にとっては身体を温め活動に必要なエネルギー源としても貴重な食材でした。

 

しかし現代においては、健康志向の人の間で、肉の食べすぎは身体に良くないという考え方が広まっているようです。中には、肉を極端に避けて、食べないようにしている、という人もいると聞きます。

 

確かに、肉をたくさん食べすぎると、腸の中で腐敗しやすくなり、インドールという発がん性物質を発生させるなどの健康面への悪影響が懸念されます。また、動物性脂肪も過剰にとれば、肥満のもとになり身体には決して良くありません。

 

しかし、一方で、肉にはタンパク質をはじめ、ビタミンや鉄分といった身体に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。特に、普段から疲れやすい人や、仕事が多忙などで体力を消耗したときには、肉、とりわけ豚肉を積極的に食べることをおすすめします。

「ビタミンB1」をはじめとした栄養素が豊富な豚肉

豚肉には、ビタミン類の中でも、ほかではなかなか十分な量を摂りにくいビタミンB1が豊富です。ビタミンB1はご飯やパンなどの糖質の代謝を助け、効率良くエネルギーに変えてくれますので、米を主食にする日本人には欠かすことができません。

 

また、豚肉をはじめ動物性食品に含まれている鉄分は、ヘム鉄といって身体への吸収が良く利用されやすいことがわかっています。そのほか、骨や歯をつくるのに欠かせないミネラルであるリンも、豚肉には豊富に含まれています。

 

豚肉を食べることで、体力がつき、免疫力アップも期待できます。肥満が気になる人は、ヒレ肉などの脂肪分が少なめの肉を選ぶと良いでしょう。

本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『健康寿命を10年延ばす 免疫力の高め方』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

医療法人社団明医会小田クリニック 院長

医療法人社団明医進会小田クリニック院長。昭和29年、戦時中に中国に渡った両親のもとに生まれ、父は小児科医、母は薬剤師という環境で育つ。東京の同仁病院副院長を務めた後、平成9年に医療法人社団医進会を設立して理事長に就任。かねてより研究してきた、がんの免疫治療を国内でいち早く臨床に応用するほか、独自に細胞培地を開発しNKM免疫療法を確立した。現在は、がんの超早期発見を掲げ、NKM免疫療法を中心に予防医療を実践。再生医療分野である幹細胞の基礎研究と臨床応用にも取り組んでいる。

著者紹介

連載健康寿命を10年延ばすための「食事と生活習慣」

健康寿命を10年延ばす 免疫力の高め方

健康寿命を10年延ばす 免疫力の高め方

小田 治範

幻冬舎メディアコンサルティング

ストレスや運動不足、タバコに偏食……。免疫力は年とともに下がるだけでなく、日常生活の行動も低下の要因となります。今や日本人の健康は免疫力に左右されていると言っても過言ではありません。本書では、予防医学の観点から…

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