相続破産という悪夢――開業医が抱える「7つ」のトラブル要因

本連載では、開業医が相続破産を回避するために使える実践的なテクニックをお伝えします。今回は、「開業医の相続トラブル」の要因について見ていきます。

開業医を悩ます「相続税」「病院の承継」「争族」

開業医の相続で気をつけたい問題について整理しておきましょう。開業医の相続トラブルは「相続税」「病院の承継」「争族」という3つに大きく分類することができます。

 

まず、相続税が多額になってしまう問題の根本には、①個人の資産(相続財産)が多いことがあります。特にキャッシュは節税効果がないので、たくさんキャッシュを持っている人ほど相続税は高くなってしまいます。

 

資産のなかには病院の出資持分も含まれますので、②持分評価が高額になっていると、相続財産が膨らみ、相続税を押し上げます。

 

次に、病院の承継が難しいという問題の背景には、③後継者に納税や持分買い取りに対応できるだけの資金力がないどころか、④後継者不在の問題を抱えている病院もあります。

 

そして、争族が起こる引き金として、⑤遺産配分のバランスの悪さ、⑥代償分割をするための資金が後継者にない、⑦相続を迎えるにあたっての相続人たちの心の準備ができていないことが挙げられます。

生前に問題を解決して、相続トラブルを防ぐ

このように整理してみると、開業医の相続トラブルの要因は7つに集約されることが分かります。つまり、この7つを生前に解決しておくことができれば、相続時のトラブル発生は未然に防ぐことができるのです。

 

では、①~⑦のそれぞれを解決するためには、具体的に何をすればいいのでしょうか。本連載では、開業医の相続トラブル回避のための具体的な方法やテクニックを紹介していきます。

本連載は、2016年5月27日刊行の書籍『相続破産を防ぐ医師一家の生前対策』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

1級ファイナンシャルプランニング技能士、AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー) 相続診断士

1990年、みずほ銀行(旧第一勧業銀行)に入行し、融資業務・ファイナンシャルプランニング業務に従事。2004年、アリコジャパンへ生命保険コンサルタントとして入社。営業成績は常に全国10位以内を維持し、全国1位も経験した。

優れた生命保険コンサルタントの証しであるMDRT会員に認定され、2007年・2008年にはMDRTアリコ会執行部役員に就任。

2009年にフィナンシャル・デザイン株式会社を起業、独立した。当初は富裕層の相続や保険の見直しをメイン業務とし、現在は医療法人の事業承継・相続も扱う。ファイナンシャルプランナーとして資産の全体設計から問題点を抽出、的確な解決策を提案し、税理士や会計士との「橋渡し」をすることで、顧客の資産保全に尽力している。

著者紹介

連載開業医の相続破産を回避する13のテクニック

相続破産を防ぐ 医師一家の生前対策

相続破産を防ぐ 医師一家の生前対策

井元 章二

幻冬舎メディアコンサルティング

【医師一家の相続は、破産・病院消滅の危険と隣り合わせ 今すぐ準備を始めないと手遅れになる! 】 換金できない出資持分にかかる莫大な相続税 個人所有と医療法人所有が入り乱れる複雑な資産構成 医師の子と非医師の子への遺…

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