前回は、1000万円貯金を達成するために必要な「仲間」について取り上げました。今回は、少額のお金から始めても時間を武器に「1000万円貯金」を目指せる理由を見ていきます。

目標達成には10年かかってもいい!?

お金持ちになるために必須ではありませんが、あると桁違いに有利に働くものがあります。しかも、20代の女性なら必ずといっていいほど持っているものです。

 

それは「時間」です。たとえば、20歳の人と70歳の人が銀行に10万円を同時に預けたとして、どちらがお金を増やせるかというと、答えは20代の人です。人生が長いから、その分利息で増やすことができるからです。

 

ただ、時間に関して大事なことがあります。それは富女子になろうと「焦らないこと」です。誰でも富女子になれますが、すぐになれると思ったり、すぐになろうとしてはいけません。真の富女子になるには、10年はかかると覚悟しましょう。というのも、人の習慣や環境はすぐには変えられないものです。

 

とはいえ、ずっとゆっくりペースでは変わるものも変えられません。

 

例を出して説明しましょう。英語の苦手な人が、100ページの英語の本を読んで勉強することにしました。1日2ページずつ読んで、50日で読み終える計画を立てました。最初の日は、辞書を引きながら、なんとかノルマの2ページをこなしました。2日目は、昨日調べてわかっている単語もあるので、4ページ読み進めることができました。

 

着々と英語力が身についてきて、3日目には10ページ、4日目には20ページと1日に読めるページ数が増えていきます。最後の日にはすらすらと50ページ読めるようになりました。

 

このような経験がある人は多いと思いますが、富女子になるのはこれと同じです。環境も仲間も急には変わりません。徐々に身体をお金持ち体質に慣らしていきます。お金の知識が増えたり、お金に対するポジティブなイメージが持てるようになると、お金が増えるスピードが加速します。これが第7回で述べた「加速の法則」なのです。

 

したがって、5年で1000万円貯められた人は、その後の5年で2000万円を貯めることができるようになります。10年後には立派な富女子になれるというわけです。「時間」はお金を増やすうえで、非常に大切なファクターなのです。

 

投資の神様と呼ばれているアメリカ人のウォーレン・バフェットには、自叙伝が1冊だけあります。『スノーボール』(日本経済新聞出版社)というタイトルの本です。意味は“雪玉”。

 

その中で、バフェットは、「人生はスノーボール作りに似ている。大切なのは、大きいスノーボールを作るのに適した長い長い坂を見つけることさ」と語っています。つまり、坂さえ見つければ、あとは簡単だということです。

 

最初は少額のお金でも、正しい道を見つけて時間をかけて増やしていけば、必ずあなたも富女子になれるのです。

「一攫千金」よりもコツコツ貯金するのが近道

そう考えると、やらないほうがいいことも見えてきます。たとえば、宝くじを買うことです。宝くじは、購入代金の半分以上が経費や税金です。当選金に充てられるのは売り上げの約45%だけです。つまり、宝くじを買う=税金を払っているようなものなのです。

 

参考までにお話しすると、2013年の年末ジャンボ宝くじの1等(5億円)の当選確率は1000万分の1といわれます。ジャンボ宝くじは1枚300円ですから、単純に考えると30億円分買えば1回は当たるという計算です。まったく効率的とはいえません。

 

それよりも、お金の知識をしっかりと身につけて、まずはコツコツと貯金から始めるのが結局は近道といえます。

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    本連載は、2015年3月24日刊行の書籍『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    富女子宣言

    富女子宣言

    永田 雄三

    幻冬舎メディアコンサルティング

    かつて女性は結婚をして専業主婦になれば、「貧困」と呼べる状況に陥ることはまずありませんでした。 しかし、時代は変わりました。男性に頼らずに自分でお金を貯め、運用し、資産を築くための知識・ノウハウが、いま女性に求…

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