前回は、体の健康状態が見えてくる「便のチェック」の習慣化について解説しました。今回は、「乳酸菌生産物質」を効率よく摂る方法について見ていきます。

摂取が続けやすい形状を選ぶ

現在、製品化され市場に出回っている乳酸菌生産物質には、液体や粉末、カプセルなど様々な形状があります。

 

液体や粉末は、ジュースやヨーグルト、料理などに混ぜて摂ることができますし、カプセルや錠剤なら持ち運びがしやすく、どこでも水などで簡単に摂れるというメリットがあります。ライフスタイルに合わせて、続けやすい形状を選ぶとよいかと思います。

 

なお、ビン入りの液体は、便秘気味のときには多少多めになど、自分で飲む量を調節しやすいので好まれる傾向にあります。乳酸菌生産物質の本来の味は、とても酸味が強いので、製品化されたものは多くが、甘味料などで調整されています。

 

そのまま飲んでも、水で薄めても、前述のように他の飲み物や食べ物に混ぜても、そのことで生産物質が変質し期待される機能が落ちるようなことはありません。食品ですので摂取量や一日に摂る回数などに決まりはありませんが、だからといって一度にたくさん摂っても、その分身体へのメリットがたくさん得られるわけではありません。

 

パッケージなどに記載の目安の範囲内で摂るのが望ましいでしょう。大切なのは1回当たりの量よりも、「毎日コンスタントに続けること」にあると思います。

一度に大量ではなく、毎日少しずつ摂り続ける

大腸の発酵タンクは生きている限り、休みなく稼動しています。そこでつくられる生産物質の量は、多いほうが良いとはいえある程度限度があります。

 

生産物質を外から摂るということは、加齢などで大腸の発酵タンクでの生産が落ちると考えられる生産物質を補うことですが、極端に大量に摂っても逆に、タンクから身体の細胞へと運ぶ輸送が追い付かず、無駄になってしまうと考えられます。

 

それよりも、大量ではなくても毎日、摂り続けることのほうが、生産物質を安定して効率よく身体に届けるにはベターですし、腸内環境は日々のストレスや食生活などの生活状況に影響を受けますから、腸内フローラを良い状態に保つためにも良いかと思います。

 

飲み忘れがないようにするには、毎日摂るタイミングを決めて習慣にするのが最も良い方法だと思います。私は朝、起きたときにすぐ、乳酸菌生産物質を豆乳に溶かしたものを飲むようにしています。

 

以前は水に溶かしていたのですが、メタボローム分析を行った結果、豆乳には身体のためになる素晴らしい成分がいろいろと含まれていることがわかってからは、豆乳に変えました。毎朝300㎖、カロリーにして150kcal程度です。豆乳が胃腸を刺激することでお通じにも良く、一石二鳥です。

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    本連載は、2016年4月30日刊行の書籍『不老「腸」寿』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

    不老「腸」寿

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    村田 公英

    幻冬舎メディアコンサルティング

    本書では、約50年の長きにわたり乳酸菌の研究を行ってきた著者が、本当に効果のある腸内改善のノウハウについて解説していきます。 「乳酸菌生産物質」を活用した腸内改善を行えば、100歳まで健康に長生きすることが可能にな…

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