マンハッタン「アッパーウェストサイド」の最新不動産事情

前回は、オフィス需要が強く、今後も安定的な価格推移が見込まれる「ミッドタウンイースト」の不動産事情を説明しました。今回は、マンハッタンの高級住宅街「アッパーウェストサイド」の不動産事情について見ていきます。

マンハッタンの代表的な高級住宅街のひとつ

今回は、マンハッタンのアッパーウェストサイド(Upper West Side)についてご紹介していきます。

 

セントラルパークより西側、南端は59丁目、東端はセントラルパーク、西端はハドソン川、北端は110丁目辺りまでをアッパーウェストサイドと呼びます。

 

 

コロンビア大学があるモーニングサイドハイツ(Morningside  Heights)もアッパーウェストサイドの一部と見なされることがあり、その場合北端は125丁目付近となります。アッパーウェストサイドは、地下鉄の本数が多いため交通の便が良く、住人はミッドタウンやダウンタウンへ通勤・通学される方が多いです。アッパーイーストサイド(Upper East Side)と同じく、マンハッタンの高級住宅街です。

 

アッパーウェストの大通りといえば、やはりブロードウェイ(Broadway)と言えるでしょう。レストランやバーが立ち並び、週末はテラス席でブランチを楽しまれている方を多く見かけます。また、ゼイバーズ(Zabars)やフェアウェイ(Fairway)、シタレラ(Citarella)などのグルメースーパーも軒を並べています。

 

アッパーウエストの南端となる59丁目と、セントラルパークの南西の角にあるコロンバスサークル(Columbus Circle)近辺は、この10年でずいぶん開発が進みました。オフィス、店舗、住宅、ホテル、グルメスーパーが入った大型複合ビルのタイムワーナーセンター(Timewarner  Center)が2004年に建ったことで一気に活気付き、今でもアルマーニやコーチ、ヒューゴボスなどの人気ブランド店や、地下のホールフーズは連日大賑わいです。

最高級コンドミニアム「15 Central Park West」

コロンバスサークルから2ブロック北側のセントラルパーク沿いには、2007年に大手デベロッパーのゼッケンドルフによって建設された最高級コンドミニアム「15 Central Park West」があります。

 

同コンドミニアムは抜群のロケーションに加えて、ヨーロッパの高級ホテルを彷彿とさせる住民専用のガーデンやレストラン、細部までこだわった高級感が多くのセレブを魅了し、一躍マンハッタンで1番の高級コンドミニアムとして注目されました。その後も、マンハッタンで最高級のコンドミニアムの座に君臨し続けています。現在は1ベッドルームが510万ドルから売りに出されています。

 

 

注目されるハドソン川沿いの新規開発

 

不動産鑑定会社ミラーサミュエル社(Miller Samuel)によると、リーマンショック前の2008年には、アッパーウェストサイドの分譲マンションの中間価格値は99万5000ドルでしたが、リーマンショックで2009年には約13%下落しました。その後、順調に回復して2014年には2008年同レベルまで回復し、2015年には114万5266ドルとなりました。 今年は、マンハッタン全体的には中国経済の不透明感、イギリスのEU離脱などの影響で、市場の勢いはやや落ち着いてきてはいます。 

 

アッパーウエストの中で特に開発が続くエリアは、61丁目から72丁目までの最西端、ハドソン川沿いRiverside Boulevardが上げられます。

 

Riverside Boulevard には、1998年から2016年にかけてアメリカ大統領選挙を戦っているトランプ氏が建てた、Trump Placeというコンドミニアムも含めて、ハドソン川の眺めとジム等の住民専用の共有施設が充実しているコンドミニアムが11棟立ち並んでいます。コンドミニアムの開発に合わせてエリア全体の開発も進み、今ではハドソン川沿いに公園や遊歩道、自転車道が整備されました。

 

マンハッタン中心部の喧騒から少し離れていることもあり、小さいお子様連れのご家族に人気で、ハドソン川の眺望のある部屋は特に人気が高く、川沿いに建っているため比較的低層階からでもウォータービューをお楽しみ頂けます。

 

 

現在、Averyというコンドミニアムで、素晴らしい眺望を楽しめる1ベッドルームが106万ドルで市場に出ています。

 

 

アッパーウェストサイドにはコロンビア大学やフォーダム大学、ジュリアード音楽学院などの有名人気大学や、世界有数の舞台芸術の中心地であるリンカーンセンターもあり、学問や芸術、文化活動に従事する方々が多く住む地域で、映画でおなじみの有名俳優や女優の多くもこの地に居を構える、アカデミックな雰囲気にあふれた魅力的なエリアと言えます。

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ekawakami@redacinc.com

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連載「ニューヨーク不動産」投資の最新事情

Relo Redac, Inc.  住宅部門バイスプレジデント

リダック住宅部門責任者。ニューヨーク州、コネチカット州、ニュージャージー州、マサチューセッツ州の不動産取引責任者(Broker)ライセンス保持者。
ニューヨーク不動産協会会員。米国不動産歴28年。兵庫県生まれ。1988年よりマンハッタンを中心に数多くの賃貸、売買、投資を手がける。2005年より住宅部統括責任者として日米で数々のセミナーを開催。
世界の投資家が集まるニューヨークで、ブラックマンデー、9.11、リーマンショックなど、自らが体験した28年間に及ぶニューヨーク不動産市場を元に ニューヨーク不動産の強み、落とし穴、日米の商習慣の違いなどわかりやすく解説する。

著者紹介

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