保険料の支払い方法の変更で、決算をコントロールする仕組み

前回は、変額保険を活用し、法人・個人の資産をコントロールする方法を説明しました。今回は、保険料の支払い方法の変更で、決算をコントロールする仕組みについて見ていきます。

「今期は保険料を拠出する原資がない」場合に有効

生命保険の契約中には、「契約者貸付制度」や「自動振替貸付制度」などの融資を受けられる制度があります。ここでは、さらに知っておきたい生命保険のさまざまな手法について紹介したいと思います。その1つ目が、保険料の支払い方法の変更です。

 

保険料の支払い方法には、「年払い」「半年払い」「月払い」の3つあることは前述しました。一般的には、決算の月に「年払い」で支払うケースが多いでしょう。

 

「短期前払費用の特例」によって、決算月に1年分の保険料を支払っても、全額を今期の計上(今期の損金)とすることができます。ただし、年によっては、今期はそんなに利益が出ていない、今期は保険料を拠出する原資がない、といった悩みが出ることもあります。

 

そんなときは、「年払い」から、「半年払い」や「月払い」に変更をして、今期支払う保険料を調整することができます。

支払い方法の変更で、来期に保険料(損金)を回す

仮に、100%損金タイプの商品で、年払保険料1200万円の保険を次のように変更すると、今期の保険料と損金に算入できる金額は以下の通りになります。

 

●「半年払い」に変更・・・保険料600万円(損金算入額600万円)

●「月払い」に変更・・・保険料100万円(損金算入額100万円)

 

その結果、キャッシュアウトが少なくなり、損金になる金額も少なくなります。ただし、その分、来期に保険料(損金)を回すことになります。もし、来期になって利益が上昇した場合などは、その年度は再度「年払い」に戻すこともできます。

本連載は、2015年6月2日刊行の書籍『生命保険で実現する税金ゼロの財産移転』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な生命保険活用スキームを示したものであり、データやスキームの正確性や将来性、投資元本の利回りや運用成果等を保証するものではありません。また、本連載は、2015年4月1日現在の法令等に基づいて作成しており、今後変更される可能性もあります。個別の具体的な法令等の解釈については、税理士等の各専門家・行政機関等に必ずご確認いただくようお願いいたします。掲載されている保険商品のイメージ図につきましては、概算値を表示しています。各スキームの導入時は約款や契約概要、パンフレットを必ずご覧ください。

なお、本連載で示している「契約者」とは、保険料を支出する人で、契約の変更・解約などの権限を持っている人、「被保険者」とは、保険をかけられる人、その対象となる体を提供する人のことをいいます。商品パンフレット等で「逓増定期保険」「長期平準定期保険」といった表記がなされていても、税法上の保険種類とは異なる場合があります。本連載では税法に基づいた保険の名称を採用していますので、ご注意ください。

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連載生命保険を活用した「税金ゼロ」の資産移転術

GTAC(ジータック)とは株式会社幻冬舎総合財産コンサルティング(GENTOSHA TOTAL ASSET CONSULTING Inc.)の略称。出版社グループの強みを生かした最先端の情報収集力と発信力で、「中立」「斬新」なサービスを相続・事業承継対策からM&A、国内外の不動産活用といった手法を駆使し、顧客の財産を「防衛」「承継」「移転」するための総合的なコンサルティングを行う。編著・共著に『相続税をゼロにする生命保険活用術』『究極の海外不動産投資』『法人保険で実現する究極の税金対策』『スゴい「減価償却」』(いずれも幻冬舎メディアコンサルティング)など。GTAC公式サイトhttp://gentosha-tac.com/

著者紹介

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

所得税、相続税、贈与税・・・財産を移転するだけで多額の税金がかかる日本。しかし、生命保険という「箱」を活用すれば、あらゆる税金を回避しながら資産移転ができるのをご存知でしょうか。 本書では、幻冬舎グループの資産…

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