自社株対策にも有効 オペレーティング・リース投資とは?

前回は、生命保険を活用して「自社株の評価額」を大きく下げる方法を紹介しました。今回は、自社株対策にも有効であるオペレーティング・リース投資とはどのようなものかを見ていきます。

保険活用とよく比較されるスキームのひとつ

自社株の評価を大きく下げる方法には、生命保険以外にも「匿名組合等を利用したリース投資を通じて、自社株評価を下げる」という方法があります。

 

これは生命保険を活用しませんが、保険活用スキームとよく比較され、企業オーナーには大変人気が高いので、参考までに紹介しておきます。オペレーティング・リースを活用して、自社株評価を大幅に下げる方法です。

生命保険での対策が難しい場合に有効だが・・・

オペレーティング・リースとは、航空機や船舶、コンテナなどの資産を購入し、それをリースして収入を得るという事業です。

 

たとえば、旅客航空機は1機35億円ほどしますが、投資ビークルでは10億円を自前で調達し、残り25億円を借入して購入します。航空機は減価償却ができるので、1年分の減価償却費等の損失計上が仮に7億円となれば、10億円の自己資金で、7億円分の資産や内部留保等を減らせます。

 

投資損失を計上することで純資産価値が減り、株価が低くなれば後継者に株を渡す好機です。生命保険の「引受限度額」によって、生命保険での対策がこれ以上は難しい場合などに有効です。

 

ただし、リース期間終了後、航空機が売却できないなどのリスクがあり、せっかくの評価減のメリットが無くなってしまう可能性がありますので、導入にはリース投資独特のリスクに注意する必要があります。

本連載は、2015年6月2日刊行の書籍『生命保険で実現する税金ゼロの財産移転』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な生命保険活用スキームを示したものであり、データやスキームの正確性や将来性、投資元本の利回りや運用成果等を保証するものではありません。また、本連載は、2015年4月1日現在の法令等に基づいて作成しており、今後変更される可能性もあります。個別の具体的な法令等の解釈については、税理士等の各専門家・行政機関等に必ずご確認いただくようお願いいたします。掲載されている保険商品のイメージ図につきましては、概算値を表示しています。各スキームの導入時は約款や契約概要、パンフレットを必ずご覧ください。

なお、本連載で示している「契約者」とは、保険料を支出する人で、契約の変更・解約などの権限を持っている人、「被保険者」とは、保険をかけられる人、その対象となる体を提供する人のことをいいます。商品パンフレット等で「逓増定期保険」「長期平準定期保険」といった表記がなされていても、税法上の保険種類とは異なる場合があります。本連載では税法に基づいた保険の名称を採用していますので、ご注意ください。

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GTAC(ジータック)とは株式会社幻冬舎総合財産コンサルティング(GENTOSHA TOTAL ASSET CONSULTING Inc.)の略称。出版社グループの強みを生かした最先端の情報収集力と発信力で、「中立」「斬新」なサービスを相続・事業承継対策からM&A、国内外の不動産活用といった手法を駆使し、顧客の財産を「防衛」「承継」「移転」するための総合的なコンサルティングを行う。編著・共著に『相続税をゼロにする生命保険活用術』『究極の海外不動産投資』『法人保険で実現する究極の税金対策』『スゴい「減価償却」』(いずれも幻冬舎メディアコンサルティング)など。GTAC公式サイトhttp://gentosha-tac.com/

著者紹介

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

所得税、相続税、贈与税・・・財産を移転するだけで多額の税金がかかる日本。しかし、生命保険という「箱」を活用すれば、あらゆる税金を回避しながら資産移転ができるのをご存知でしょうか。 本書では、幻冬舎グループの資産…

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