多くの掛け捨て保険で使える「ゼロ変スキーム」とは?

前回は、生命保険を活用した「相続税の納税資金」の準備方法を説明しました。今回は、多くの掛け捨て保険で使える「ゼロ変スキーム」について説明します。

個人で受け取る「一時金」を非課税にできる

「ゼロ変スキーム」は、医療保険やがん保険など、さまざまな掛け捨て保険で活用できます。

 

たとえば、法人名義で社長を被保険者とし、がんと診断されたら、500万円の一時金が支払われる、掛け捨てのがん保険に入るとします。そして、がんと診断される前に、法人から個人へ名義変更をして、個人で「一時金500万円」を受け取ることにしておくのです。

 

しかも、法人契約のまま一時金500万円を法人で受け取る場合は、500万円全額が「雑収入」として利益計上となりますが、個人で受け取る一時金500万円は非課税なのです。

法人なら、保険料の100%を損金に算入可能

個人で受け取る一時金が非課税になるという原則は、所得税法第9条第1項17、所得税法施行令第30条第1項、所得税基本通達9―21等によって定められています。「がん診断給付金」だけでなく、脳卒中や心筋梗塞を原因に支払われる一時金や、がん保険や医療保険の「入院給付金」「手術給付金」と呼ばれるものも対象です。

 

そのため、がん保険をはじめとして、医療保険、三大疾病保険、介護保険などについては、「個人では非課税で受け取れる」というメリットを活かして、法人から個人への名義変更が頻繁に行われています。

 

個人で医療保険やがん保険に入っている人は多いと思いますが、法人は保険料の100%を損金に算入できますから、ぜひ活用したいところです。

本連載は、2015年6月2日刊行の書籍『生命保険で実現する税金ゼロの財産移転』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な生命保険活用スキームを示したものであり、データやスキームの正確性や将来性、投資元本の利回りや運用成果等を保証するものではありません。また、本連載は、2015年4月1日現在の法令等に基づいて作成しており、今後変更される可能性もあります。個別の具体的な法令等の解釈については、税理士等の各専門家・行政機関等に必ずご確認いただくようお願いいたします。掲載されている保険商品のイメージ図につきましては、概算値を表示しています。各スキームの導入時は約款や契約概要、パンフレットを必ずご覧ください。

なお、本連載で示している「契約者」とは、保険料を支出する人で、契約の変更・解約などの権限を持っている人、「被保険者」とは、保険をかけられる人、その対象となる体を提供する人のことをいいます。商品パンフレット等で「逓増定期保険」「長期平準定期保険」といった表記がなされていても、税法上の保険種類とは異なる場合があります。本連載では税法に基づいた保険の名称を採用していますので、ご注意ください。

「生命保険」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「法人保険」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載生命保険を活用した「税金ゼロ」の資産移転術

GTAC(ジータック)とは株式会社幻冬舎総合財産コンサルティング(GENTOSHA TOTAL ASSET CONSULTING Inc.)の略称。出版社グループの強みを生かした最先端の情報収集力と発信力で、「中立」「斬新」なサービスを相続・事業承継対策からM&A、国内外の不動産活用といった手法を駆使し、顧客の財産を「防衛」「承継」「移転」するための総合的なコンサルティングを行う。編著・共著に『相続税をゼロにする生命保険活用術』『究極の海外不動産投資』『法人保険で実現する究極の税金対策』『スゴい「減価償却」』(いずれも幻冬舎メディアコンサルティング)など。GTAC公式サイトhttp://gentosha-tac.com/

著者紹介

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

生命保険で実現する 税金ゼロの財産移転

編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

所得税、相続税、贈与税・・・財産を移転するだけで多額の税金がかかる日本。しかし、生命保険という「箱」を活用すれば、あらゆる税金を回避しながら資産移転ができるのをご存知でしょうか。 本書では、幻冬舎グループの資産…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧