前回は、3つの代表的な生命保険のなかで、死亡保険が最も重要となる理由を説明しました。今回は、多くの人が加入している「サイズの合わない保険」とは何かを見ていきます。

8割の人が「役に立たない保険」に加入している!?

これまで、保険ショップの経営者として多くのお客様と接してきた経験から思うのは、非常に多くのお客様が、役に立たない保険に加入しているということです。実際に統計をとったわけではありませんが、実感としては8割くらいの方が、役に立たない保険に加入しているという感触です。

 

役に立たない保険とは、保険金の額に過不足がある、毎月の保険料が高い、安い、万一のときに十分な保険金が出ないかもしれない、といったものです。なぜ多くの人がダメな保険に加入しているのか、その理由は明確です。

 

保険を考えるときに最も重要なベースとなる、「ライフプラン(生きて夢を叶える)」と「デスプラン(亡くなったときの支え)」という部分をほとんど考慮せずに保険に加入しているからです。自分に合った保険がわからないということです。

まずは「ライフプラン」と「デスプラン」を立てる

わかりやすく例えます。デパートに靴を買いに行ったとしましょう。高級ブランドの靴がセールになっていて、「安い‼」と思い近寄ってみたらサイズが28センチ・・・自分の足のサイズは24センチ・・・。

 

店員さんにこう言うでしょう。「24センチはありませんか?」そして「サイズが合えば、買います」と答える人がほとんどでしょう。

 

サイズが合わない28センチの靴を、どんなに高級な靴が安くなっていたとしても買いませんよね。履けない靴に1万円も支払うのは割が合わないからです。サイズが小さければ、なおのことでしょう。

 

役に立たない保険とは、サイズが合わない靴と同じようなものです。靴ですらサイズが合わなければ買わないのに、役に立たない保険の保険料を払い続けるのはもったいないと思いませんか。

 

靴なら年に数足買えば十分ですが、保険料の払い込みは毎月のことです。サイズが合った保険が役に立つ保険です。

 

ここまではほとんどの人が同意できる内容だと思いますが、それでも多くの人が役に立たない保険に加入してしまうのは、自分に適正な保険料・保険金・保障内容といった保険のサイズがわからないからです。靴であれば誰もが自分のサイズを知っていますし、試し履きもできます。

 

靴も保険も、自分のサイズに合ったものを選ばなければなりません。そのためには、自分の正確なサイズを測る必要があります。それがライフプランとデスプランを立てることなのです。

 

[図表]8割の人がサイズの合わない靴を買っている?

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    本連載は、2015年6月26日刊行の書籍『死亡保険金は「命の値段」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    杉山 将樹

    幻冬舎メディアコンサルティング

    命とお金に関わる保険は、生きている限りほとんどの人にとって必要不可欠な金融商品ですが、近年、その種類や保障内容が多様化・複雑化しています。 加入者は要望に合わせて自由に保険を選べるようになったものの、その選び方…

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