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連載100万円から始める「風力発電投資」【第8回】

風力発電投資で起こり得る「周辺住民」とのトラブル対策

風力発電再生可能エネルギー

風力発電投資で起こり得る「周辺住民」とのトラブル対策

前回は、風力発電投資が失敗に至る要因と、その回避方法を説明しました。今回は、風力発電投資で発生する可能性がある「周辺住民」とのトラブルの実例と、その対策を見ていきます。

発電装置の稼働停止と損害賠償を求めた訴訟も発生

業務用の太陽光発電は、野立ての場合、基本的に平らな場所に設置するので、平らにならすための造成費用がかさむことがあります。

 

小型風力発電の工事は、コンクリートを流し込む基礎工事の後でタワーを建てれば終わるので比較的簡単です。それでも太陽光発電で設備の引き渡しがずれ込むことがあるように、風力発電設備も工事や認証が遅れるリスクはあります。

 

運転が始まってからは、台風や落雷という自然災害による故障や破損が発生することも珍しくありません。特に日本海側で冬に発生する雷は威力が強く、修理するためには計算外のコストがかかります。

 

そのほかのマイナス要因としては、騒音や低周波音に対する周辺住民の不安があります。大形の風車発電機になると、鳥がぶつかってくる「バードストライク」も起きます。自然エネルギーなのに自然にダメージを与えることになり、いい印象は与えません。

 

騒音問題では、民家に近いところに風力発電機を建ててしまい、家にいても風が吹くたびに音が気になるという例もあります。

 

夜寝られないから運転を止めてくれと言われてしまうと、せっかく24時間発電できる特長が生かせず、一気に利回りがダウンします。発電装置の稼働停止と損害賠償を求めた訴訟も起きています。

場合によっては事前に「説明会」を開く必要も

周辺地域との間で問題が起きるのは、騒音のような実害があるケースばかりではありません。

 

住民の方に風力発電はよくないものだという思い込みがあったり、発電事業者が地域の現状や住民感情に配慮しなかったこともきっかけになります。また「風車が景観を壊す」といった反対の声も出てきます。

 

大規模な風力発電所を建設するにあたっては、環境評価法で環境アセスメントを行うように規定されています。出力1万kW以上の設備は環境アセスメントが必須で、7500kWから1万kWまでの設備では環境アセスメントを行うかどうかをケースバイケースで判断します。

 

環境アセスメントの審査は3年から5年と長期にわたり、調査費用もかかってしまいます。経済産業省と環境省は、これが風力発電の普及の妨げにならないように審査期間をできるだけ短くできるよう検討しています。

 

小型風力発電の場合は、環境アセスメントを実施する義務はありません。しかしながら周辺の住人から苦情が出たり反対運動が起きたりすれば、思うように発電ができなくなる可能性もないとはいえません。

 

場合によっては事前に説明会などを開き、運転が始まるとどんなことが起こり得るか、その場合はどのように対応するかを伝えておくのがよいかもしれません。少なくとも、どんな不満が出る場合があるかを頭に入れておくのがよいでしょう。

本連載は、2016年4月28日刊行の書籍『安全・確実・高利回り!100万円から始める風力発電投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。投資はご自分の判断で行ってください。本書を利用したことによるいかなる損害についても、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

渡利 直樹

株式会社ライズデザインファクトリー 代表取締役

1971年、岩手県生まれ。不動産会社に入社し、分譲マンションの企画・販売に携わった後、2014年、株式会社ライズデザインファクトリーを設立。投資用太陽光発電事業で急成長を遂げ、日本初の分譲型小型風力発電投資商品を開発する。

著者紹介

連載100万円から始める「風力発電投資」

安全・確実・高利回り! 100万円から始める風力発電投資

安全・確実・高利回り! 100万円から始める風力発電投資

渡利 直樹

幻冬舎メディアコンサルティング

「風が吹けば“個人投資家”が儲かる」とは、たとえ話ではなく実際に起きていることです。昨今、従来よりはるかに低いリスクで高いリターンを得られる投資先として「再生可能エネルギー」が期待されています。太陽光発電、風力…

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