医師と不動産投資。どんな関係性があるのでしょうか。実は不動産投資を行うには医師こそが一番有利であり、非常に大きなメリットがあるのです。本連載では、医師として資産を築くために必要な視点、ルール、プランについて見ていきましょう。

医師としての「長期視点」で投資先を考える

筆者は株のプロではありませんが、周りには株式投資を行っている人もたくさんいます。彼らの口から出てくるのは、株で儲けるのは難しい、ということです。

 

以前、株のプロであるトレーダーの方から聞いたのですが、日本株は儲からない、という話が印象に残っています。要点をかいつまんでご紹介すると、次のような話になります。

 

株式投資で利益を得るためには、株価が安い時に買って高くなった時に売却する、というのがセオリーです。この「株価」とは会社の価値のことであり、日々細かく変動しています。会社の価値はその会社の利益によって変わることが多いからです。

 

つまり、単純にいえば、会社の利益が上がって会社の価値が高くなれば、それに伴って株価も上がる、というわけです。

 

ところが、現在の日本は先進国でも未曽有の少子高齢化社会へと突入しつつあります。そんな国で企業が利益を得て成長を続けていく、つまり株価を上げ続けることは、とても難しいことなのです。

 

株式市場で医師が対等に渡り合うことは非常に難しい

では、株式投資で儲けることができないのか、というとそんなことはありません。

 

たとえば、ファストファッションで大躍進を遂げたユニクロや、家電量販店のヤマダ電機などは高成長を続けています。企業のなかでも高成長を続ける「勝ち組」と、成長できない「負け組」の二極化が進んでいるというわけです。

 

これらの「勝ち組」企業を、成長する前に探し出し、その株に投資すれば儲けることができます。ただ、これは株式投資のプロであるトレーダーにとっても、至難の業だというのです。

 

考えてみてください。株式投資というオープンなマーケットには、外国人投資家も数多く存在しています。彼らはハーバードやオックスフォードといった超一流大学のMBAを取得し、一流の投資銀行やヘッジファンドで働いています。

 

そんな彼らは、自身の能力はもちろんのこと、情報においても環境においても圧倒的に有利な条件のもとで、一日中マーケットを分析しながら投資を行っているのです。そんな人たちと対等に渡り合うことができるでしょうか? どう考えても勝ち目はないでしょう。

 

 

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    本連載は、2013年8月25日刊行の書籍『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    なぜ医者は 不動産投資に向いているのか?

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    大山 一也

    幻冬舎メディアコンサルティング

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