前回は、コインの価格を決める「鑑定会社」の仕組みと、価格のつけ方について説明しました。今回は、価格が上昇していく最高グレードのコインを見抜く方法について見ていきます。

まずは鑑定会社に登録してコインの「値動き」を見る

安心して投資ができるコインは、最高グレードのものです。それ以上のグレードのものが存在しないとなれば、価格は必然的に上昇していきます。その分、価格は高くなりますが、できるだけ利益を確保しやすくするためには、最高グレードのコインを見抜く目を養うのが近道です。

 

最高グレードのコインを見抜くためには、まず、鑑定会社に登録して、価格を見ることです。NGCであればウイークリーリポートが届きますから、それを見ると、値動きが確認できます。

 

また、鑑定会社のサイトでは一覧表になっているので、トップグレードのコインが一目瞭然です。さらに、個々のコインのさらに詳しい情報もチェックできるので、そのコインのトップグレードは値上がり基調なのかどうかも判断できます。

グレードが一つ上がれば、基準価格は約2倍に!?

グレードの違いは価格に大きな影響を与えます。鑑定会社のサイトには鑑定会社がつけた参考価格が表示されており、これは基準価格と呼ばれます。

 

一般的な感覚でいえば、グレードが一つ上がれば、基準価格はほぼ2倍になります。さらにワンランク上がれば、3倍程度になるでしょう。グレードが一つ上がるということは、残存枚数も7分の1、8分の1になっているのが一般的ですから、それだけ希少価値が上がるということです。

 

ただし実際のオークションでは、うまくすれば基準価格よりも少し低い価格で取引できます。これらすべてがオークションでの実績ですから、価格が明朗です。

 

鑑定会社は、鑑定の依頼を受けたコインを少しでもグレードアップさせて基準価格を上げたいと考えています。

 

基準価格は、直近のオークションで同じグレードのコインにどのくらいの価格がついたかによって大きく左右されます。もちろん、上がるときもあれば、多少、下がるときもあります。

 

しかし、トップグレード、あるいは2番手のグレードであれば、値下がりのリスクは少なくなります。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

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