前回は、オークション会社でコインを購入する場合の流れと、注意点を紹介しました。今回は、売りやすいコイン、狙い目のコインとは何かを見ていきます。

売りやすいコインは「5つの条件」にあてはまる

投資の肝は出口戦略にあります。出口とは買ったものを売り、売っていたものは買い戻して、ポジションをゼロ(スクエア)に戻すことです。

 

これが、投資で最も難しいといわれています。株やFXでも利益が出ているときは、もっと儲けたいと思い決済することができません。相場が急変するようなときは、不安感から手放してしまう可能性も高いのです。

 

コイン投資でも、まずは売りやすいということは重要な要素です。実際に売りやすいコインとはどんなコインなのでしょうか? 筆者が実際に買いたいと思うコインの特徴をあげてみました。

 

<売りやすいコインの条件>

 

①鑑定済みコインである。

 

②キズや汚れが少ない。

 

③落札価格が適正である。つまり売るときも適正な価格で売ることができる。

 

④モルガンダラーやリバティ、インディアンヘッド、ウルトラハイリリーフ、ファーストスパウズシリーズなど、人気のコインである。

 

⑤日本人にも人気である(日本国内のオークションでも簡単に売れる)。

 

オークションでは鑑定していないコインも出品されていますが、状態が悪い、キズが酷いなどとても買いたいとは思えません。鑑定コイン=買いやすい・売りやすいといえるでしょう。

「アメリカのアンティークコイン」がお勧め

現在、投資対象となっているコインには、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダなど欧米コインが多いですが、欧州コインは、なかなか市場に出てきません。また、ドイツの人気コイン「10ダカット」などはすでに価格が高くなってしまっています。

 

これから投資をするのであれば、アメリカのアンティークコインを狙うのがお勧めです。

 

その中でも、デザインを決める際などに試験的にプレスした試鋳貨か、鏡面仕上げが施されたプルーフコインがいいでしょう。プルーフコインの場合は、特に大型のものが人気です。

 

また、市場になかなか出てこないので入手がしにくいという面がありますが、カリフォルニアコインや、私的にプレスされたプライベートストライクも値上がりが期待できます。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

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