「ガイドの育成」が鍵を握るスリランカのサファリ・ビジネス

機能的で広いテントに高級な家具が入り、一流の食事やサービスを受けられる「ハイエンド」なサファリ。野生動物を数多く見られるスリランカでも、この高級志向に加えて、環境にも優しい「エシカル」なサファリが誕生しています。今回はビジネスの成否の鍵を握るというガイド(ゲーム・レンジャー)の育成についてお伝えします。

他社との差別化のポイントはガイドの質

長年スリランカでサファリ・ツアーを提供している競合他社との差別化を図るため、新しく参入したレオパード・トレイル社はゲーム・レンジャー(ガイド)の育成に力を入れている。同社のゲーム・レンジャーは、他社のレンジャーのような単なるジープ・ドライバーの延長ではない。

 

レオパード・トレイル社のレンジャー達は情熱を持ち、訓練を受けた、資格のあるプロフェッショナルである。彼らは野生動物の習性を学び、それをゲストに伝える。サファリから戻ると、ゲーム・レンジャーから物語の語り部へと役割を変え、地元の食べ物を説明し、ホストがすべき全てのことを行うのである。これは並大抵のサファリ・ガイドができることではない。

 

「我々はそこに賭けることにしました。」とレオパード・トレイル社に幹部は言う。そして同社はスリランカで最高価格となる2名1泊800ドル以上という料金で、豪華なサービスを提供している。また優秀なゲーム・レンジャーのもつ価値が明らかになれば、近い将来にはスリランカにもサファリ・ガイドの養成校ができるということまで、彼らは想定している。

南アの人気サファリと提携してスキル・アップを図る

熟練した、良心的なゲーム・レンジャーの採用は、ハイエンド(高級志向)・ローインパクト(低環境負荷)のサファリを掲げるレオパード・トレイル社の自然保護戦略の「第一歩」になる。スリランカでガイド養成学校が設立され、ガイドの質の標準化が進めることが、業界全体の変革につながると考えている。そのため同社は世界的に人気の南アフリカのロンドロジとガイド交換プログラムを進めている。

 

レオパード・トレイル社のゲーム・レンジャーは4月の16日間をアフリカのサバンナでロンドロジのレンジャー達と共に過ごし、その後ロンドロジのレンジャーがスリランカで過ごすことになる。それによって、様々な状況でプロフェッショナルとして解決すべき固有の問題を見抜き、適切なソリューションを提供する能力を得ることができる。それと共に、お互いがもつ異なる技術をそれぞれ学びあうことができ、サファリ産業が発展する助けになると考えている。

 

次回はスリランカでサファリの目玉となっているヒョウの生態観測への取り組みについてお伝えします。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」が2016年4月に掲載した記事「BIG MONEY FOR BIG GAME – BUT NO DAMAGE」を、翻訳・編集したものです。

『ECHELON(エシュロン)』は、スリランカの三大ビジネス誌のひとつ。著名な経営者・ビジネスパーソンのインタビュー記事から、同国の金融・経済・投資・不動産などの最新事情、ラグジュアリーなアイテムやライフスタイル等の記事を幅広く掲載。経営者層やハイクラスなビジネスパーソンなど、同国の物的・知的富裕層を多数読者に抱える。(写真はチェアマンのChanna De Silva氏)

著者紹介

連載スリランカの「サファリ・ビジネス」に吹く新しい風

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