ニュージーランド不動産「リタイア組向け物件」の魅力とは?

近年、ニュージーランドで流行りつつあるリタイア組向け物件、通称「リタイアメントヴィレッジ」。今回は、リタイアメントヴィレッジの魅力を、実際に開催されたオークションをもとに見ていきます。

各都市で不動産価格が上昇し続けるニュージーランド

4月、ニュージーランド各都市の不動産平均販売価格が発表されました。

 

 

オークランドは平均販売価格が94万2760NZドルとなり、タウランガ、ハミルトンも大きく上昇し、50万NZドル台前後の価格となりました。住宅ローン融資も積極的に進められ、3.95%、4.3〜4.4%程度の金利で各銀行が宣伝を強化しています。

 

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ただ残念なことに、中国経済の低迷によってニュージーランド不動産も打撃を受けるのではないかという懸念から、不動産売買取り扱い件数が減少し、オークションの成功率も鈍化しています。

 

しかし今回、そのような陰りも飛んでいくようなオークション結果が発生しましたので、ご紹介したいと思います。

物件の価値を最大限にするオークション

オークランドの西に位置するGlendene(グレンディーン)という町で、2LDK物件のオークションが大成功を収めました。

 

当初、筆者は2LDKの物件ということで、65万NZドル程度で落札されるのではないかと予想していました。しかし実際に家を訪問してみたところ、土地413平米、床面積150平米の2LDKの物件で、リビング、ダイニングもゆったりとしており、手入れが行き届いた良い物件であることが分かりました。

 

 

家主は高齢の女性で、リタイアメントビレッジに引越するという事情から、家の売却を決意しました。この物件のリストを取ってきた男性セールスコンサルタントは、彼女と一緒にお茶を飲みながら家の売却商談をしたそうです。

 

これは彼にとって容易な交渉ではなく、ゆうに1年は説得に費やされました。というのも、非常に住み心地の良い家を「売りませんか?」と言われても、彼女も手放したくないと思うのが普通だからです。

 

しかし、健康上の理由から家を売る決心がついた際に、定期的に訪問してくれた男性セールスコンサルタントに売却を依頼をしようと決め、オークションでの販売が決定したわけです。

 

彼女の家は手入れが行き届いてることもあり、あっという間に買い手がつきました。さらに、指定しているオークション日前にも買いたいという方が現れました。家主が金額等条件を承認すれば、オークション日を早めてのオークション開催になります(これをプレオークションオファーといいます)。

 

このプレオークションオファーで掲示された物件価格は、74万7000NZドルでした。オークション参加者も思わず「Wow!」という声をあげます。

 

オークショナーが74万7000NZドルと説明すると、すぐに参加者から75万ドルが掲示されました。それからは、4組で1万NZドルずつ値を上げて競い合い、最終的に残った2組で争うことになりました。

 

2組はいずれもリタイア組で、1組は既に自分の家を売却し、現在は賃貸物件で生活をしているとのことでした。中途半端な生活のため早く家を買いたいと言い、家族に見守られながらオークションに参加しています。

 

一方の組もリタイア組で、こちらは初めてのオークション参加のようです。元不動産セールスコンサルタントをしていた友人を連れて、サポートしてもらいながら競売に参加していました。

 

この方が80万3000NZドルと手を挙げた時、オークショナーは家族連れのリタイア組の女性に「どうでしょう?」と声をかけ、彼らの決心を待つ方向で進めました。すると、元不動産セールスコンサルタントの友人が、自分達が勝つように進めてくれないと苛立ちの言葉を発します。

 

オークショナーは家主のためにベストを尽くしていると答えたところ、家族連れが、500ドルを何とか追加してきました。しかし、すかさず元不動産セールスコンサルタントの友人が500NZドル追加と手を上げるため、家族連れは予算が尽きギブアップしてしまいました。

 

結局、80万4000NZドルで、元不動産コンサルタントの友人を持つ方が売買を成立させました。

 

もし競い合いのオークションが開催されていなければ、家主は最初に提示された74万7000NZドルで物件を売却していたでしょう。これがオークションのマジックか、結果的に約5万ドルもプラスされた売却結果となりました。

少子化問題等から「家に対する考え」が変わりつつある

通常のオークションは、ナショナリティー間の戦いとも言えます。

 

普段は中国、インド、NZといった3本柱の国際的競売ですが、今回のオークションはリタイアメント層の戦いでした。同じ世代・同じテイストを持った人々の家は、老後住むところとして、買い手の希望に合致することが多いようです。

 

そして、この住みたいという考えが、オークションを何よりも活気づけるのです。

 

ニュージーランド人は、一般的に家を一生モノとせず、時代の流れ、家族構成によって移り住んでいきます。ただ、近年リタイアメントビレッジの建設が増えてきたことから、以前よりも一軒屋で死ぬまで住みたいという考えが強くなりつつあるのかもしれません。

 

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以前のニュージーランドは大家族も多く、誰かしら面倒を見れるという環境にありましたが、近年の少子化問題や個人主義の国民性も合わさり、同居せず、足腰が弱くなってきたらリタイアメントビレッジへ移動・・・というのも珍しくない時代になってきているようです。

 

皆様も投資物件を選択する時は、リタイア組向けの物件を購入するというのも、売却が早期決着できる要素のひとつかもしれません。

Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

連載償却メリットでも注目!「ニュージーランド不動産」の最新事情

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資産分散と償却メリットを狙った「ニュージーランド不動産」活用法

~現地専門家が伝えるNZ中古不動産市場の最新事情と日本人としての投資法

講師 伊藤哲次氏
日時 2017年06月24日(土)
内容

・ニュージーランド経済と投資環境の最新事情

・NZ中古不動産市場の現状と展望

・NZ不動産取引の仕組みと日本との違い

・購入までのスケジュール、諸費用等について

・築古、建物比率の高い案件を中心に物件情報も公開

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場

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