前回は、コイン投資はどのような人々が主に実践しているのか、また効率の良い売買方法などを説明しました。今回は、ネットでコインを購入する際の「業者の選び方」を見ていきます。

「悪徳コイン商」が存在するのは事実だけに・・・

今後有望なコイン投資ですが、負けないための知識を持って戦略的に取り組まなければ利益を出すことはできません。

 

たとえば、コイン業界には「悪徳コイン商」が存在するのも確かです。「開運!なんでも鑑定団」というテレビ番組があります。美術品を高額で買った人が、鑑定師に鑑定された金額を聞いて喜んだり、あまりの金額の低さに唖然としてしまうあの番組です。

 

コイン商にも、とんでもない高値をふっかけて販売している業者が多数います。正直な話、そんな業者から買うのが間違いなのですが、おかしな業者を避けるための知識を紹介しておきましょう。

 

投資家として、投資対象を調べることは不可欠です。調査をもとに自分の頭でとことん考えましょう。わからないものに対して貴重なお金を投じるべきではありません。自分の命の次に大事なお金を簡単に失ってしまうのは、リサーチが足りないからです。

「4つの項目」を意識すれば悪徳業者は避けられる

ネット販売においては、以下の点に注意してください。

 

①顔写真・・・サイトに責任者の顔写真を出しているか?

②購入者の声・・・購入者のコメントが閲覧できるか?

③画像の加工・・・コインの画像を加工していないか?

④グレード付・・・NGC社やPCGS社のグレード以外に勝手なグレードをつけていないか?

 

どんな価格でコインを買うかは自由です。しかし、悪徳業者は平気で相場の5倍、10倍の価格で売っていたりします。そんな価格で購入すれば、いくら後から値上がりしても売却益を得ることはおぼつきません。

 

たとえば、筆者は3年住んだシンガポールから日本に戻ったときに、東京・月島にウイークリーマンションを借りました。40平米程度の部屋ですが家賃は月に28万円ほどでした。

 

月島付近の3LDKマンションの家賃も調べましたが、25万円から30万円でした。ウイークリーマンションは、駅から徒歩2分くらいでとても便利だったので、この家賃は適正レートだったということです。

 

これが、悪徳業者であれば、家賃を月に150万~300万円に設定するということです。家賃相場の5倍、10倍という設定です。

 

賃貸物件であれば、その物件の価値は素人でもおおよその見当がつくので、割高な物件には借り手がつきません。しかし、投資の世界では法外な値段が平気でまかり通り、その値段を支払う人がいるのです。

 

先ほどの4項目である、①顔写真②購入者の声③画像の加工④グレード付は最低チェックし、高値で買わないことがまずコイン投資で儲ける第一歩となります。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

増税、インフレ…多額のお金を持っているほど、資産を「守る」ことが難しくなった現代。不動産や保険など様々な投資対象が資産防衛手段として喧伝されていますが、未だに唯一解は提示されていません。 そんな中、本書では知ら…

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