資産運用 株式投資
連載「大勝できる銘柄」を簡単・スピーディに見分ける方法【第10回】

上昇相場の途中で仕掛ける「押し目買い」のポイントとは?

低位株移動平均線収れん押し目買い

上昇相場の途中で仕掛ける「押し目買い」のポイントとは?

前回は、複数の移動平均線が1本に重なり合った「収れん」と、株を売買する「逆指値注文」について説明しました。今回は、「押し目買い」はどのタイミングで行うべきか、上昇相場ができるサインとは何かを見ていきます。

一度儲けた銘柄は、二度目の参戦で「押し目買い」

上昇相場で買いを仕掛ける戦略は大きく二つに集約されます。

 

一つは、株価が移動平均線を上抜けるなど、相場が上昇トレンドに入る、その直前のタイミングをとらえて買いに入る「ブレイクアウト」。

 

もう一つは、上昇トレンドの途中で、一時的に株価が下がったタイミング(押し目)をとらえて買いに入る「押し目買い」です。今度は二つ目の「押し目買い」を利用する方法をご紹介します。

 

株を始めた最初のころは、勝ちグセをつけるために早々と利益確定をしたところ、直後にその銘柄が大きく上昇して大相場に発展するという、口惜しいケースによく出くわします。欲をかきすぎずに早めの利益確定をすることは良いことですが、ただし上昇してきた株価が一服して足踏みしたような「踊り場」ができたときには注意が必要です。

 

一旦、踊り場が形成されると、そこからもう一度大きく上昇する場合には、前ページの図のように、直近の値幅の半値まで値下がりしたところで一旦止まり、もみ合いながら上に行くことが多くあります。こうした相場を「半値押し」といいます。半値の他、3分の1押し、3分の2押しなども、相場が転換する節目だといわれています。

 

半値押し後の「収れん」パターンを狙う

このように、下げ幅の半分まで戻してもみ合った相場は、再び上昇トレンドに戻る可能性が高い傾向にあります。これとは逆に、一度基点まで下がってしまった相場は、ほとんどの場合再び上がることはありません。このときも先程の「収れん」と同じような状況が現れた場合が、再び上昇トレンドに戻るサインです。

 

半値押しによって、再び上昇相場ができる理由は二つ考えられます。

 

一つは、相場が大きく動くときは、市場参加者の間でいち早く利益を確定したい、という心理が働くため、利益確定売りによって相場は一度下落に向かうからです。

 

もう一つは、その後、この銘柄がファンダメンタルズ的に割安だと判断されると、買いそびれた人たちが、一旦、下落したところから参戦するため、再び株価が引き上がり、その後の上昇トレンドにつながるからです。

 

一度火が付いた相場には、たくさんの投資家が目を光らせており、タイミングを見計らって参戦してくるため、一旦、利益確定を吸収した後、再び上昇相場に転じやすいといえます。そのため、1回利益確定しても、しばらくは監視を続けましょう。次に仕掛ける銘柄を探しながら、再度のチャンスに備えるというのも有効な手段だと思います。

 

ただし、このような相場が形成されるのは、往々にして景気が良く、業績に関する悪材料がないときです。リーマン・ショックのような局面では、いくら割安でも再び上昇に転じることは難しくなります。

 

いずれにしても2度目の参戦については、欲をかかずに早めに利益確定を行うのが鉄則です。1度目の売買で得た利益を吹き飛ばすことだけは、絶対に避けなければなりません。

本連載は、2015年12月10日刊行の書籍『初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

紫垣 英昭

1964 年大阪生まれ。甲子園出場経験者。大学卒業後、証券会社に勤務し、事業法人、金融法人営業、自己売買部門を担当。証券会社退職後、株式投資をはじめ、日経225 先物、FX等の売買指導を行い、個人投資家から絶大なる信頼を得ている。証券会社時代に培ったスキルを投資初心者でも理解できるよう売買指導を行い、今では3000人以上の受講生を抱え、「真に自立できる個人投資家」を輩出するために積極的に活動している。オープンエデュケーション株式会社代表取締役。著書に「億を稼ぐ投資法則」、「少額資金で儲ける株ゴールデンルール」(ともにユウメディア)がある。

著者紹介

連載「大勝できる銘柄」を簡単・スピーディに見分ける方法

初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法

初心者でもがっぽり儲かる大化け「低位株」投資法

紫垣 英昭

幻冬舎メディアコンサルティング

アベノミクス効果や日銀の金融緩和により、賑わいをみせている日本の株式市場。昨年からはじまったNISAに続き、ジュニアNISAの創設や教育資金一括贈与に係る贈与税の非課税措置の延長など、若年層にむけての資産形成支援も充実…

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