前回は、コインの価格が安定している理由を説明しました。今回は、代表的な現物資産である「金」との違いなどを見ていきましょう。

通貨ではないコインの強みとは?

コインは世界共通の資産であることが大きな強みです。通貨のように、どこかの国のものであれば、その国が破綻すれば価値を失ってしまいますが、コインはそうではありません。

 

神聖ローマ帝国など、すでに存在していない国のコインが普通に取引されていますし、ドイツにしても東西に国が分かれていた時代のコインもあります。

 

今は存在しない国のコインは希少価値が高く、むしろ価格が上がる傾向にあります。

金で資産を保有しつつ、一部をコインに変える

現物資産の代表的なものは金ですが、日本でも資産を金で保有していた人が次のステップとしてコインへシフトし始めています。

 

なぜなら、金の場合は金額が大きくなると保管するのも大変だからです。たとえば5億円の資産を金に換えれば、100キログラムを超えてしまいます。これでは貸し金庫に預けることもできません。ですから、保管と値上がりの点から考えれば、金よりもコインのほうが優れていると言えるのです。

 

とはいえ、現物資産としての金の価値を否定しているわけではありません。金は世界共通の資産ですし、世界中どこでも換金することができます。流動性という面では最も価値が高いともいえます。ですから金で資産を保有しつつ、一部をコインにシフトする方法がよいでしょう。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

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