投資に挑む際は、その業界の特性やルールを学び、対策をしておくことが大切です。今回は、不動産業界の特性を見ていきましょう。

不動産業界は「いいかげん」な人が多い!?

自分に最適な不動産会社を探すためには、まず、不動産業界、不動産会社の特徴について知っておく必要があります。

 

これからアパート事業(投資)という戦いに挑むわけですから、業界のルールや慣習を知らないで勝負すれば、痛い目に遭うことは目に見えています。まして、不動産業界というのは、一般からするとかなり特殊な業界といえるため、なおさらのことです。

 

不動産業界の最大の特徴、それは世の中よりも3歩も4歩も遅れた「後進性」にあります。たとえば、最近でこそインターネットやメールを駆使する会社は増えてきましたが、全体から見ればまだまだ少数派です。いまだにFAXと電話が主な伝達手段なのです。ですから、物件情報を集めようと思えば、FAX機器が必要不可欠となります。

 

また、その後進性のため、対面での関係、仲間内の関係で仕事が回っているという特性があり、人との関わり合いを非常に重視します。極端にいえば、好きか嫌いかという判断で商売をしている方が多数いるのです。特に年配の方で、何十年と不動産業を営んでいる方については、この傾向が強いようです。

 

また、不動産という大きなものを扱うことからか仕事が大雑把で、悪くいえば、「いいかげん」な人の多い業界です。

 

アパート事業を始めるには物件を購入しなければなりません。そして物件を購入するには、不動産会社からの紹介を受ける必要があります。人間関係を重視している業界ですから、物件情報を多く持つ会社と良好な関係を築くことが大切になってきます。

まだまだ「古い体質」が残る不動産業界

また、これはおかしな話ですが、不動産業界では、物件を持っている(紹介する)ほうが「偉い」と考えられる向きがあります。不動産は他の商品と違って、代替性のきかないものであるということが大きく影響しています。

 

通常は、お金を払う側(購入者)が優位とされますが、不動産業界では主導権を握るのが売る側であったり紹介する側であったりします。実際、不動産売買契約の締結においても、購入者(お客様)の自宅ではなく、売主もしくは紹介者の事務所(自宅)で行われるのが一般的です。

 

当然、IT化の波は不動産業界にも押し寄せているため、今後は業界が大きく変化することも事実ですが、現在はまだまだ古い体質が残っています。それが良いか悪いかではなく、事実としてきちんと受け止め、理解し、自分に有利に事を運ぶことが重要です。

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    本連載は、2012年6月27日刊行の書籍『年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版] 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
    本書は情報の提供及び学習を主な目的としたものであり、著者独自の調査に基づいて執筆されています。実際の投資の成功を保証するものではなく、本書を用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本書の内容に関して運用した結果については、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

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