前回は、アパート事業成功の確率を高める「初期設定」の重要性を解説しました。今回は、物件購入においては「担当者を見る」ことがなぜ重要なのか、その理由を見ていきます。

商品やサービスの質が計測しにくい業界とは・・・

世の中にはいろいろな業界がありますが、どこの店に行っても商品・サービス内容に差がない業界というものがあります。

 

たとえば、スターバックスラテは、どこのスターバックスで飲んでも同じ料金(定価)で同じ味が楽しめます。新車のメルセデスS500は、どこのヤナセで購入しても同じ料金(定価)、同じ品質です。

 

一方、店舗や担当者によって提供するサービスに大きく差がある業界があります。つまり、提供する側のレベルが極端に高い場合もあれば低い場合もあるのです。

 

そして、ポイントは定価がなく、商品やサービスの質が表面上ははっきりとわからないところです。たとえば、税理士や弁護士のサービス、リフォーム工事、中古車販売などが挙げられます。これらは、定価が存在せず、その商品やサービスのレベルも表面的には計測ができません。その弁護士のサービスの良し悪しや、値段が安いか高いか判断するのは難しいのです。

物件購入時には「不動産会社とその担当者」を見極める

そして、その代表的な例が不動産業界ではないかと筆者は思っています。定価は当然ありませんし、どこの不動産会社のサービスが良いか悪いかというのが、一般の方から見て非常にわかりにくいのです。

 

これは、同じ商品(不動産)が存在しない点、商品の情報があまりオープンになっていない点、さらには、サービスという概念を理解している会社の不足、悪徳業者の存在等々の理由によります。

 

当然ながら、商品・サービスの質に大きな差がある業界では、提供者の見極めが重要になってきます。特に不動産の場合は金額も大きいので、失敗が許されません。物件を見るより先に、不動産会社(およびその担当者)を見るということが重要となります。

 

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    本連載は、2012年6月27日刊行の書籍『年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版] 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
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    大谷 義武

    幻冬舎メディアコンサルティング

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