コインランドリー経営における「ポイントカード」戦略の利点

前回は、集客につながる「ちょっとした工夫」について説明しました。今回は、リピーター確保につながる店舗作り、IT技術の活用したポイントカード戦略などについて見ていきます。

ハイセンスな店舗デザインで「癒しの空間」を提供

コインランドリーの利用率は、子育て世代のママを中心に上昇しています。とはいえ実際には、店舗周辺の人口に対する利用率はまだ5~10%程度というのが実情です。「みんな使っていて当たり前」という状況には決して達してはいません。だからこそ伸びしろがあるマーケットだともいえますが、安定した経営のためには、リピート率を高めることがなによりも重要となります。

 

これまで、コインランドリーが新規利用者を取り込む際には、新聞の折り込みチラシなどの広告が一般的でした。しかし、集客力には限界があります。そこで今までコインランドリーにまったく興味がなかった層へのアプローチとして、「ハイセンスな店舗デザイン」という方法があるわけです。これは同時に、リピーター確保の面でも大きな効果を発揮します。女性受けするデザインを目指すことで、育児や家事に追われて日々疲れているママに、一人の時間や友人とのんびり話ができる癒やしの空間を提供することができるわけです。

リピート率向上だけではないポイントカードのメリット

さらにリピート率をアップさせる方法として、最近はIT技術の活用があります。たとえば私たちの会社では、「Touch&Wash」というコインランドリー総合マネージメントシステム(お店に置く端末)でポイントカードを発行しています。

 

ポイントシステムを導入している店舗はほかにもありますが、多くはプリペイドカードまたはチャージ機能のあるICカードにポイント機能が付くものです。しかしこれらは、「1度使ったとしても、次にいつ使うかわからない」「残金が発生してもったいない」と、利用者からあまり人気が高くないという実情があります。

 

一方、「Touch&Wash」で発行するポイントカードには、プリペイド機能は備わっていません。だから抵抗感なく発行してもらえ、「どうせポイントカードを持っているのなら」とリピーターが拡大しています。

 

「Touch&Wash」では、ポイントカードを持っている人に、店舗に設置した管理システムに個人のメールアドレスを登録することができます。

 

また、ポイントカードのメリットは、リピート率の向上だけではありません。たとえば、登録されたメールアドレス宛てに、キャンペーンの告知など、販促メールを送ることができます。一般的な広告媒体であるチラシに比べ、非常に安価で効果的な販促活動として利用できるのです。

本連載は、2015年12月20日刊行の書籍『驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

エレクトロラックス・プロフェッショナル 日本・韓国地域統括

エレクトロラックス・プロフェッショナル 日本・韓国地域統括。三重県出身。1985年に京都大学大学院工学研究科物理工学科を卒業後、1993年にロンドン・ビジネス・スクールで MBA を取得。Panasonic、Harlequin、三洋電機、DimplexJapan での勤務を経て、2012年からエレクトロラックス・ジャパンにて現職。コインランドリーのリーディングカンパニーにおけるアジア戦略の要として活躍。

著者紹介

連載確実な利益を得るための「コインランドリー経営」の進め方

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

浅井 伸宏

幻冬舎メディアコンサルティング

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