特集2016.2不動産の「高値」売却術

不動産 国内不動産
連載万年赤字物件を高値で売る「知識とノウハウ」【第17回】

対象物件の「過去の売却事例」を知り過ぎてはいけない理由

レインズ不動産投資区分マンション

対象物件の「過去の売却事例」を知り過ぎてはいけない理由

前回は、戸建て物件の売り方について紹介しました。今回は、物件の「過去の売却事例」を知り過ぎてしまうことによる弊害を見ていきます。

物件の売却事例を知り過ぎると「売り時」を逃す!?

売却をするに当たり、対象物件の過去の売却事例を調べることが可能です。知らないよりは知っておいたほうがいいでしょうが、知り過ぎると売れなくなるという側面もあることを理解しておく必要があります。

 

「レインズ(指定流通機構)」を使えば、過去の売却額を知ることができます。不動産会社に聞ける環境があるなら、自分の物件の過去の売却額を調べてもらってもよいでしょう。ですが多くの場合、安値で取引されていたことを知り、「こんな金額で売られていたのか!」と悔しがる結果になるはずです。

 

逆に高く売買されている場合も考えものです。そういった売却事例を知ってしまうと、それ以上の金額でないと売れなくなってしまうからです。区分マンションによく見られますが、今は1000万円に満たない物件が、かつてはその倍以上で売られているケースもあります。

 

さすがにバブル期と比べる人はいないでしょうが、1年前の売却事例が意外にも高値だった場合、「1年前にこの価格で売れたのだから、同程度は望みたい」という気持ちになってしまうのが人間の心情というものでしょう。

不動産投資はどこかで「割り切る」ことが大事

ですが、過去はあくまで過去。それにしがみついても、良いことはひとつもありません。

 

不動産投資は「欲」の世界です。「高く売りたい!」「安く買いたい!」「もっと良いのがあるのでは?」など・・・その土俵で永遠に戦わなければなりません。

 

ですが、とことんまで欲を追い求めると、本来得られるはずの利益すら逃がしてしまうかもしれないのです。どこかで割り切りが必要です。プロの筆者でさえ感情で判断することがありますから、不動産オーナーが悩む気持ちもよく理解できます。しかしあまりその感情にとらわれ過ぎないことが大切です。

本連載は、2015年10月26日刊行の書籍『万年赤字物件を驚異の高値で売る方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

新川 義忠

富士企画株式会社 取締役兼営業部長

1972年、福岡県北九州市生まれ。デザイン学校を卒業後、住宅設備会社勤務を経て、不動産投資専門会社に入社。トップ営業マンとして、1,000件以上の物件売買に携わる。2012年、富士企画株式会社を設立。現在は、個人投資家向けに不動産投資のアドバイスや物件紹介、購入後のサポートを行っている。

著者紹介

連載万年赤字物件を高値で売る「知識とノウハウ」

万年赤字物件を驚異の高値で売る方法

万年赤字物件を驚異の高値で売る方法

新川 義忠

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