オークランドで「敷地の広い住宅」に人気が集まる理由とは?

年が改まって早々、ニュージーランドの不動産オークション会場は大変な活況を呈しています。今回は、多くの購入希望者が集まっている物件の特徴と、人気の理由について見ていきます。

2月初旬の連休明けに、すべての業界が通常業務へ

学校が始まり、ホリディーシーズンも終わり・・・と言いたいところなのですが、2月1日の月曜日はオークランド記念日、2月6日の土曜日はワイタンギディーという祭日で3連休の週末が続き、ニュージーランドはまだホリデー気分が抜け切っていません。

 

これらの祭日が終わった時点で、ようやくすべての職種が平常通りの営業開始となります。

 

 

それにしても、今年の夏はとても蒸し暑く、クーラーのない家庭は大変なようです。例年なら、夏の暑さも数日の我慢なのですが、ここにも温暖化現象がやってきているのでしょうか、今年は夕方になっても収まらず、かといって窓を開ければ蚊やハエが・・・。

 

「ホームショー」という家に関する商品の見本市会場では、日本のエアコンメーカーががんばって出店しています。売れているのは主に業務用ですが、最近では家庭用のエアコンも普及しつつあります。今年はこの暑さですから、さぞ繁盛しているのではないでしょうか。

 

家電製品売り場で力を入れているのは、エアコンの販売ばかりではありません。新型の扇風機も飛ぶように売れているのです。

中国人同士の対決となったオークションの結末は?

さて、1月末より業務全面開始の不動産業界ですが、新年早々オークションの動きが活況を呈しています。

 

筆者のところでは、1月中旬にオープンホームを開始し、2月中旬のオークションを予定していたのですが、第1弾のオープンホームの週末には13名が来場し、そのなかの中国人ファミリーから購入の申し出がありました。購入希望金額を聞いて家主に伝えたところ、了承されました。

 

もっとも、これで先に売買成立とならないのが、オークションのおもしろいところです。

 

オークション日を前倒しして、木曜日の午後6時からオークション開催です。担当のセールスコンサルタントは新人で、自分が担当する売り物件の初めてのオークション。緊張感を漂わせる担当者とともに、筆者もオークションを仕切るメンバーの一人としてオークショナーの横に立ち、参加者が競い合う数字を追っていきます。

 

広告が出てからまだ10日前後。果たして何人が来場するのか、私たちにはわかりません。

 

しかし、買い手はすぐに決まりました。ほかの買い手は現れないだろう・・・と思っていたところ3組が続き、結果的に4組が名乗りを上げることになりました。

 

最初に買いたいと申し出た中国人ファミリーは、77万ドルを提示。ほかに買い手が現れなかったら、予定通り77万ドルで売買成立となるはずでしたが、4組で競い合いながら、5000ドルずつ価格を上げていきます。

 

80万ドルを越えたあたりから 1組消え、2組消え、終盤には、最初に手をあげた中国人ファミリーと、別の中国人夫婦で競り合いが続きます。83万ドルになった時点で、最初のファミリーがあきらめ、後から手を上げた中国人夫婦が勝った(買った?)のでした。

 

参加者がほぼ隣合わせで競い合うなか、今回の家主はオークションルームに座って生のオークションを見極めています。83万ドルでSOLDとなったときの、家主の喜びのこもった笑顔は、そばで見守る私たちまでうれしくなるようなものでした。

 

オークションに負けた最初の中国人ファミリーは落胆の様子もなく、また次の物件へと進むまで・・・とばかりに、あっけらかんとした様子で購入者と握手をし、その場を去って行きました。そして、勝った中国人夫婦の奥様は、「当然でしょ!」と言わんばかりの表情で、契約書にサインする部屋へと移動していきました。おそらく、まだ予算に余裕があったのでしょう。

 

メディアでは中国マネーの陰りが取りざたされていますが、オークランドの地元に住む中国人ファミリーにはまだまだ勢いがあり、どのオークション会場に行っても、デポジット用の小切手持参で参加しています。

投資効率の高い「敷地が広い物件」はまだまだ探せる

さて、この人気を博した物件はどんな家だったのでしょうか?

 

オークランド市内から、車(高速道路利用)で約20分の住宅地。土地面積809㎡、建物=90㎡の2LDKの小さなお家です。

 

 

どうしてそのような2LDKの家が、83万NZドル=6400万円相当もするのかと驚かれるかもしれません。しかし、競り合っていた中国人のみなさんは、今後の価値を見据え、現在の価格が少々高くても、将来はきっと利益を手にできると確信を持って買いに来ています。

 

 

この住宅は、市役所の認可を得れば、敷地内にもう1軒建てられる広さがあり、仮に認可が下りなくても、4LDK、5LDKに増築するなり、3LDKの別宅をもう一軒建てて二世帯住宅として住むなどして、賃貸収入の得られる家となりうる、投資効率のよい物件だったのです。

 

 

800~1200㎡の土地に建つ一軒家は、すでに多くが購入され、残り少なくなってきているものの、探せばまだまだ見つかります。あの家を手にできなかった中国人ファミリーも、別の物件を探しに、今週もオープンホーム巡りをしていることでしょう。

連載償却メリットでも注目!「ニュージーランド不動産」の最新事情

Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

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