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連載確実な利益を得るための「コインランドリー経営」の進め方【第4回】

女性の心を捉えるコインランドリーの店舗作りとは?

コインランドリー経営北欧デザイン

女性の心を捉えるコインランドリーの店舗作りとは?

コインランドリーを利用する客層が大きく変化し、30代、40代の子育て世代を中心とした女性がメインターゲットとなりました。今回は、このメインターゲットを集客するための店舗作りについて見ていきます。

シンプルかつハイセンスな店舗デザインが集客の鍵

かつてのコインランドリーのイメージは、「暗い」「狭い」「汚い」でした。極端にいえば、身だしなみをあまり気にしないような男性が利用する場所だったのです。ところが、現在のコインランドリーは、このようなイメージのお店では集客することはできません。コインランドリーを利用する客層が大きく変化し、メインターゲットが30代、40代の子育て世代を中心とした女性である以上、「明るい」「広い」「清潔」は店舗の必須条件です。

 

2000年頃からこのようなイメージのコインランドリーが増加しはじめ、当時スーパーマーケットのような、カラフルな色づかいのお店が一気に増えました。見たことのある方もいるかもしれませんが、カラフルな看板、丸文字の屋号など、これまでのコインランドリーのイメージを一新する斬新さが見られました。しかし、インターネットが急速に普及し、全国津々浦々まで最新のインテリア情報が瞬時に行き渡る昨今では、このような「目立つ」ことだけに特化したデザインは受け入れられにくくなっているのです。

 

これからのコインランドリーは、女性が夜中であっても抵抗感を抱くことなく気軽に入店できるような、「安全な」店舗が第一に求められるでしょう。同時に、おしゃれなカフェやホテルのラウンジのような「くつろげる雰囲気」も重要です。シンプルかつハイセンスな店舗デザインが集客の鍵なのです。

 

実際に筆者の会社で展開している「ecoLux Laundry」では、これらの点をふまえた店舗レイアウトを行い、他店との差別化を実現しています。デザインコンセプトの一つとして、北欧デザインがあります。

 

北欧デザインを活用したコインランドリー店
北欧デザインを活用したコインランドリー店

筆者の会社はスウェーデンに本社を持ちますが、日本でも2002年にスウェーデン発祥のイケアが日本法人を設立して以来、若い人たちを中心として北欧デザインの人気が急速に高まりました。木目基調で適度な曲線も取り入れられた、柔らかみのあるデザインが特徴です。色づかいはシンプルで、内外装ともに極力2色以下が原則です。これらの特徴は、コインランドリー経営の観点から考えれば、さまざまなメリットをもたらします。

 

筆者の会社が提案する「ecoLux Laundry」でも、内外装ともに色づかいは極力3色以下としています。空間に使われる色は少なければ少ないほど広く見える効果があり、白や水色など明るめの色ならその効果はより増大します。また、木目基調や適度な曲線は、心理的な「くつろぎ感」をユーザーにもたらします。ユーザーが利用するイスなどのインテリアも、その色づかいに合わせれば、洗練されたイメージの店舗をつくり上げることができます。

照明や天井高にもこだわり、リピーター増加を図る

店舗の「明るさ」をアピールするためには、照明にもこだわる必要があります。たとえば、天井が平らに見えるダウンライトで統一すれば、「洗練」や「シンプルさ」を演出することができます。ダウンライトを多用すると電気代がその分高くなりますが、LED電球であればランニングコストをぐっと抑えることも可能です。

 

また、間接照明の追加もお勧めです。空間に立体感が出て、利用者はより奥行を感じることができます。広さを演出するのに有効なのは、天井高です。一般的な住宅は2.4mですが、建物の構造上可能ならば、2.7m以上にするのがよいでしょう。これは高級ホテルの客室並みの高さであり、一般的な店舗に比べてかなり広く感じられるはずです。

 

エーゲ海を思わせる白を基調とした店内
エーゲ海を思わせる白を基調とした店内

なかには天井に安価な石膏ボードを貼っただけというコインランドリーもありますが、これでは「安物感」が否めません。たとえ天井高を調整できない場合でも、壁と天井に同じ白系の壁紙を貼れば、統一感と同時に広さも演出できます。コインランドリーを利用することに「特別感」を持たせることで、リピーター増加を図るわけです。

 

もちろん、内装にこだわった分だけ費用がかかります。しかし、工夫次第では、ローコストでハイセンスを演出することも可能です。たとえば、天井は、石膏ボードさえ貼らずに楮造材や配管をむき出しにするという手法があります。材料費や工事代が削減できるだけでなく、最近は、カフェなどでこのような倉庫感覚の演出も流行っているので、やり方によってはむしろおしゃれに見えるでしょう。

本連載は、2015年12月20日刊行の書籍『驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

浅井 伸宏

エレクトロラックス・プロフェッショナル 日本・韓国地域統括

エレクトロラックス・プロフェッショナル 日本・韓国地域統括。三重県出身。1985年に京都大学大学院工学研究科物理工学科を卒業後、1993年にロンドン・ビジネス・スクールで MBA を取得。Panasonic、Harlequin、三洋電機、DimplexJapan での勤務を経て、2012年からエレクトロラックス・ジャパンにて現職。コインランドリーのリーディングカンパニーにおけるアジア戦略の要として活躍。

著者紹介

連載確実な利益を得るための「コインランドリー経営」の進め方

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

驚異のハイリターンを生むコインランドリー経営

浅井 伸宏

幻冬舎メディアコンサルティング

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