資産運用 ヘッジファンド
連載ヘッジファンド投資で長期的に年利10%を確保する方法【第8回】

ヘッジファンド投資への敷居を下げたファンド・オブ・ファンズ

ヘッジファンドファンド・オブ・ファンズ

ヘッジファンド投資への敷居を下げたファンド・オブ・ファンズ

前回は、ヘッジファンドにまつわる代表的な「誤解」について説明しました。今回は、ヘッジファンド投資への敷居を下げたといえる「ファンド・オブ・ファンズ」について見ていきます。

最近は100万円程度からの投資も可能に

ヘッジファンドの変化のひとつに「最低投資金額」の低下があります。最近は、100万円程度からの金額でヘッジファンドへの投資が可能になっており、最低でも2000万円、3000万円が必要だった時代から考えると大きな変化といえます。しかも、徐々に最低投資金額を引き下げているヘッジファンドも増えており、ひとつのトレンドになりつつあります。


こうした現象の背景には、超富裕層の顧客だけではなく、たとえば金融資産1億円程度を保有し、そのうちの数百万円だったら自由に投資できる、といった顧客もターゲットにしつつあるという事情があります。


実際に、オンライン証券会社の一部などでも「ファンド・オブ・ファンズ」という手法を使って、最低100万円程度の投資金額でヘッジファンドに投資ができるようにしているところがあります。ファンド・オブ・ファンズというのは、その名のとおり、複数のファンドをひとつのファンドにパッケージ化して商品とするものであり、一般の公募型投資信託でも販売している商品です。

ファンド・オブ・ファンズのデメリットとは?

ヘッジファンドの場合は、より正確にいうならば「ファンド・オブ・ヘッジファンズ」になるわけですが、複数のヘッジファンドを組み合わせることによって、メリット、デメリットが生じます。具体的には下記になります。


【メリット】


●分散投資

それぞれ投資戦略や投資対象が異なるファンドに分散投資ができるために、より安定した運用が可能になります。


●少額投資

一つひとつのヘッジファンドの最低投資金額は2000万円ですが、ファンド・オブ・ヘッジファンズにすることで、100万円程度の金額から投資が可能になります。


●プロの投資判断

ファンド・オブ・ファンズにどんなファンドを、どんな比率で組み入れればベストなのか。資産運用のプロの目利きが発揮されます。


【デメリット】


●管理費用の負担増

購入するファンド・オブ・ファンズの報酬に加えて、投資先ファンドの報酬もかかってくるので、管理費用のコスト増は避けられないかもしれません。単体でヘッジファンドに投資するよりも、ファンド・オブ・ファンズを組成している会社のコスト分だけ、余計にかかるということです。


●詳細な情報を得にくい

複数のヘッジファンドを集めて組成しているために、運用成績なども含めて、個々のファンドの情報を得ることが難しくなります。ファンド・オブ・ファンズを組成している運用会社がきめ細かな情報提供をしてくれるかどうかは、個々の運用機関にもよりますし、もともと情報提供の少ないヘッジファンドなので、逐次情報を把握するのはやや難しいかもしれません。


●流動性リスクが高い

運用戦略の異なる複数のヘッジファンドを扱っているために、金融に問題が生じたときなどは、すぐに売買できない、簡単に換金できない、といった流動性の問題が生じます。


いずれにしても、投資家からは詳細が見えにくい存在になると考えたほうがいいでしょう。

本連載は、2014年4月30日刊行の書籍『ヘッジファンド×海外不動産で組む 鉄壁の資産防衛ポートフォリオ』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
本連載の記載の内容は情報の提供および学習を目的としたものであり、本連載を用いた運用は、必ずご自身の責任と判断によって行ってください。また、本連載の内容に関して運用した結果については、著者およびヘッジファンド証券株式会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング、合同会社幻冬舎ゴールドオンラインはいかなる責任も負いかねます。また、本書に記載されている情報は2014 年4 月現在のものであり、今後変更されることがあります。

植頭 隆道

ヘッジファンド証券株式会社 代表取締役

1979 年(昭和54 年)6 月、福島県伊達市生まれ。2002年(平成14 年)3 月に立教大学社会学部卒業後、KOBE証券(現インヴァスト証券)入社。主に中堅企業のオーナーなど富裕層をターゲットとした営業を展開。2009年(平成21 年)に独立後、投資事業組合を通じたヘッジファンド投資への募集を開始。2010 年(平成22 年)にUGS アセットマネジメント株式会社の代表取締役に就任し、富裕層に対するヘッジファンドの営業基盤を確立する。2013 年(平成25 年)8 月から現職。

著者紹介

連載ヘッジファンド投資で長期的に年利10%を確保する方法

ヘッジファンド×海外不動産で組む 鉄壁の資産防衛ポートフォリオ

ヘッジファンド×海外不動産で組む 鉄壁の資産防衛ポートフォリオ

植頭 隆道

幻冬舎メディアコンサルティング

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