海外PBを活用して委託収入系資産を増やす具体的手法

前回は、海外PBの選び方と「EAM」の概要について説明しました。今回は、「海外PB(プライベートバンキング)」を活用して資産運用をするメリットについて、具体例を交えながら見ていきます。

高い運用パフォーマンスが魅力の海外PB

PB(プライベートバンキング)最大の特徴は、口座維持残高が最低でも1億円とか100万米ドルといった具合に、各国の法律上ある程度まとまった金額でないと口座開設ができないことと、年10%超えも当然と言われるような高い運用パフォーマンスです。

 

むろん、リスク許容度や本人の資産運用の方針などに基づいて、様々なポートフォリオをオーダーメイドしてもらえるわけですが、たとえば下記の図表のように、債券を中心に組んだポートフォリオでも運用利回りは年約14%にも達します。さらに、これがレバレッジを効かせた積極的な運用になると、年間約33%にも達します。

 

[図表]ポートフォリオ運用実績

これは、ほんの一例ですが、こうしたポートフォリオを組んで高い運用益を実現できるのは、やはり海外のPBだからこそと言えます。実際に、PBに2億円を預けて、最低4%の運用益を出してもらえれば、年間で800万円の不労収入が入ってくることになります。

 

PBは高い手数料がかかりますが、それでも資産運用のプロに任せることで、高いキャッシュフローを手にすることができます。ファイナンシャルゴールの達成率、成功率が大きく上がると考えていいでしょう。

 

開業医のなかでも、勝ち組になるためには、こうした委託収入系資産を多く増やして、早い時期から海外のPBで運用するのがベストと言っていいでしょう。

海外PBで不労収入の年収1000万円を実現した例

都内で歯科医を開業しているTさんは、年収2900万円、区分所有の不動産を8軒所有する50歳です。不動産投資を積極的に行う資産形成を実践しており、現在、ローンが1億2300万円、マイホームのローンも3540万円ほど残っています。

 

そんなTさんの夢は、不動産収入とその他の不労収入で年収1000万円を達成したいこと。そして、プライベートカンパニーを設立して開業医という事業収入の節税を図り、個人と法人の資産を一体運用していきたいと思っています。

 

そこで、筆者が提案したのは次の4点です。

 

●物件購入と資産保全会社設立に向けて貯蓄をする

事業収入、節税、不動産収入の3本建てで貯蓄に励むことにしました。

 

●目標とする法人設立まで時間を有効に使う

プライベートカンパニー設立までもう少し時間がかかるため、その間、不動産運用のノウハウを学び、高い金利のローンへの借り換え、節税を積極的に行う、海外口座開設のための渡航スケジュール確保などを提案しました。

 

●短・中・長期的運用イメージをはっきりさせる

今後の運用プランを短期、中期、長期という具合に期間を分けて運用のイメージをはっきりさせます。

 

●全体像を把握し、アクションプランを立てる

法人設立の準備をスタート。新たに取得する不動産物件の条件を設定して、海外口座開設の準備をスタートさせます。

 

こうした提案に基づいて、公認会計士、税理士、弁護士、不動産鑑定士など専門家チームを設立して、プライベートカンパニー設立、運用をお手伝いさせていただいています。現在進行形ですが、リタイア後の不労収入1000万円は達成できる見通しです。

本連載は、2015年8月4日刊行の書籍『開業医のための資産形成術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

恒吉 雅顕

株式会社インベストパートナーズ 執行役員・ゼネラルマネージャー

株式会社インベストメントパートナーズ 執行役員・ゼネラルマネージャー。
1972年福岡県生まれ。2006年に株式会社インベストメントパートナーズ設立メンバーとして参画。これまでに500人以上の個人開業院長、医療法人理事長に事業改善、人生設計をサポート。医院形態、規模、年代、地域性など、集積したデータをもとに実践的資産形成の設定を行う。2014年には公益法人日本医業経営コンサルタント協会認定登録。

著者紹介

連載多忙な医師が運用力を高める4つのメソッド

開業医のための資産形成術

開業医のための資産形成術

恒吉 雅顕

幻冬舎メディアコンサルティング

かつて開業医は医師のなかでも勤務医より収入が圧倒的に多く、リタイア後の悠々自適な生活が保障されていたことから、将来安泰な職業だと言われてきました。しかし今、税制改革による富裕層への増税や、2025年問題へ向けた医療…

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