前回は、アパート事業が「不況時」でも強い理由などを説明しました。今回は、株式投資と不動産投資の違いを見ていきます。

株式は流動性が高く、不動産は流動性が低いが・・・

不動産投資をする方の多くは、株式投資にも関心を持っています。実際、当社のお客様も、ほぼ100%の方が株式投資の経験をお持ちです。

 

では、両者には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

まずは、流動性の違いです。株式は流動性が高く、不動産は流動性が低いのです。上場している株式であれば、パソコンはもとより、携帯電話からでも気軽に売買することができます。また、指示を出してから2~3日もあれば換金できるという手軽さもあります。

 

不動産は、その対極にあるといえるでしょう。一般的には流動性が低く、契約して実際に売却代金の授受が完了するまでに、最低でも数週間、場合によっては数カ月を要します。

 

次に、情報の開示性です。株式はオープンマーケットであるのに対し、不動産はクローズドマーケットです。株式が基本的には誰でもどこでも同じ情報を得ることができるのに対して、不動産はなかなかそういうわけにはいきません。情報は水面下で動いているケースが多いのです。

流動性の低さは、投資する側にとって安心材料になる!?

不動産のこれらの特徴は、一見するとデメリットのようにも思えます。しかし、逆の見方をすれば、株式は日々、刻々と価格が変化するため売買のチャンスを捕えるには、一日中、パソコンの画面と向き合っていなければなりません。また、売買の判断にあたっては、全国各地はもちろんのこと、海外の外国人投資家を相手に駆け引きすることにもなります。むろん、大きな資金を持つ者に比べて、個人投資家は不利です。

 

一方、不動産の価格は、数カ月~数年という単位では変動しますが、株価とは異なり、その金額がはっきりと目に見えるものではありません。また、その価格が頻繁に動くこともありません。この流動性の低さは、投資する側にとってはかえって安心材料になるのです。

 

また、株式投資では、自分だけが特別な情報を得ることは現実的にはありません。しかし、アパート事業の場合、不動産会社を利用することによって、自分にとって最適かつ特別な情報を得ることができるのです。

 

加えて、不動産には「所有の喜び」があります。英語では「PRIDE OF OWNER-SHIP」といいます。高級車を持つのと同様に、自分がアパートやビルを持っているというだけで、嬉しい気持ちになります。株式や投資信託、債券などのペーパーの世界とは異なる、不動産という現物を所有する喜びです。

 

高級車を所有した場合、修理費はかかっても、1円の収益も生み出しません。しかし、アパートは、毎月収益をもたらしてくれます。所有している喜びに加えて、収益ももたらしてくれる。まさに、一石二鳥の投資対象といえます。

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    本連載は、2012年6月27日刊行の書籍『年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版] 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
    本書は情報の提供及び学習を主な目的としたものであり、著者独自の調査に基づいて執筆されています。実際の投資の成功を保証するものではなく、本書を用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本書の内容に関して運用した結果については、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

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