前回は、物件購入までのおおまかな流れや、手順を説明しました。今回は、医師が不動産を所有することで得られる「相乗効果」について見ていきます。

医師が一棟の不動産を所有すれば様々な用途で使える

不動産を所有するのは資産を持つことですが、当然のことながらリスクも伴います。さらに、丸ごと一棟購入するとなれば、より多くの資金が必要になりますが、その一方で一棟所有ならではのメリットもあります。

 

たとえば、あなたがマンションを一棟所有していれば、最上階を自宅にして1階にクリニックを開業することも可能です。あるいは、フロア単位で別々の医院にすることや、サービス付き高齢者向け住宅へ改築することもできるでしょう。医師が一棟の不動産を所有していれば、その場所を使ってできる可能性の幅が多方面に広がるというわけです。これこそが、医師が不動産を所有することの相乗効果になります。

 

よくいわれることですが、不動産投資で利益を出すためには自分で判断してバリューアップ、つまり物件の価値を上げていくことが重要です。多くの場合、所有した次の日から不動産の価値は日に日に下がっていくからです。それはなにも中古物件に限らず、新築についても同じことがいえます。

 

そこで大切なのは、購入に要した金額と最低売却価格とのギャップを埋める付加価値です。通常の収益用不動産であれば、内外装の改装などそれなりのコストがかかってきます。それでも空室が出てしまうリスクはゼロではなく、さらなる付加価値が求められています。

 

その点、一棟のオーナーが医師であるということは、すでにそれ自体が付加価値になります。不動産を所有することで節税と同時に将来的な開業などにも備えることを考えれば、一棟所有ならではのメリットがいろいろと見えてくるのではないでしょうか?

 

医師は不動産の価値を高め、最大化することができる

私はこれからの不動産投資には目的意識が大切だと考えており、所有する不動産を〝どう使うか〞という点で、医師こそが不動産の価値を高め、最大化できると考えています。この不動産の価値が最大化するのが、医師という肩書きと、マンションの一棟所有が結びついた時です。その時こそ、医師自身にとってはもちろん、マンションにとっても、あるいは地域にとっても、本当の意味で有益な不動産、つまり資産が生まれるのです。

 

資金が不安ですか? 大丈夫です。資金面においても、実は「医師」という肩書きはとても強い切り札となり得るのです。詳細は次回以降に説明します。

 

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    本連載は、2013年8月25日刊行の書籍『なぜ医者は不動産投資に向いているのか?』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    大山 一也

    幻冬舎メディアコンサルティング

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