近年、世界の運用マーケットで急速な拡大を見せる「ESG投資」。ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に対して、企業がどのような取り組みを実施しているかを調査・分析し、投資の基準とする手法のことです。今回は、企業のESG活動が業績に及ぼす影響について見ていきます。

 企業の成長を促し、業績にポジティブな影響も

「ESGは運用パフォーマンスを悪化させるのでは?」というのは、セミナー等で最も多くいただく質問です。

 

 

2000年代に人気を集めた環境関連ファンドの一部のパフォーマンスが芳しくなかったことが、ESGに同様のイメージを想起させるものとみています。さらには、環境対策、労働環境の改善、ディスクロージャーの強化等のESG活動が、短期的にはコストとして企業業績の負荷要因に見えることが影響しているかもしれません。

 

しかしながら、長期的視点でみると、環境対策や労働環境の改善等は企業の持続的な成長を促進するのみならず、訴訟、風評等のリスクを軽減することで、当該企業の業績にポジティブな影響を与えうる要因といえます。

 企業価値は「財務情報」のみでは測れない

下記の図は、総合的な企業価値をイメージ化したものです。

 

 


企業価値は、決して財務情報のみで測れるものではありません。財務情報以外の情報をコムジェストでは「未財務情報」と位置付けています。

 

 

一般的には「非財務情報」と記載されますが、長期的な視点では、「非」ではなく、将来的に財務情報に反映される可能性が高いことから、コムジェストではあえて「未」と表記しています。

 

コムジェストでは、ESG要因を「未財務情報」の中核として、長期投資におけるリスク管理のみならず、リターンの源泉として重視し、企業の株価の理論値の算出に活用することで運用パフォーマンス向上に役立てています。

 

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