新しい形の会員制コミュニティ「GATE of ASSETS 財団」が注目を集めている。本稿では、この財団の会員のみがリーチできる「投資と保全」の最新情報について、ハロハロアライアンス・ディレクターで「GATE of ASSETS財団」の常任理事である鈴木廣政氏を中心に、現地情報に精通した方たちに紹介していただく。今回のテーマは、GATE of ASSETS財団に参画した理由である。

フィリピン経済を動かすフィクサーたちとの「繋がり」

この連載の主題であり、フィリピン経済を動かすフィクサーたちが集結する「GATE of ASSETS財団」の話をする前に、私たちの「ハロハロアライアンス(Hallohallo Aliance)」についてご説明します。

 

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ハロハロアライアンスとは、フィリピンでビジネスを展開する様々な日系企業の連合体です。日本で成功を収めたITビジネス等に関するノウハウをフィリピンに導入し、現地でITインフラ、ソフトインフラ、そして近年ではハードインフラを根本から構築するという、大きな取り組みを続けているアライアンスになります。

 

ほんの一例ですが、フィリピン最大のインターネットショッピングモール「ハロハロモール」や、現地最大の企業紹介サイト「ハロハロジョブ」などを運営したり、フィリピン不動産の投資・管理・売却サポート、またフィリピンでの法人設立やビザ取得をサポートしています。さまざまな分野・領域における日本の企業をフィリピンに誘致したり、フィリピン・日本だけに留まらない、世界各国の各種企業と業務提携を結んだりすることで、アライアンスは成長していきました。

 

現在はアライアンスも拡大し、「ハロハロトラベル」(旅行代理業)、「ハロハロカー」(自動車販売)、「ハロハロバンク」(銀行)、「ハロハロライフ」(生保・損保)、「ハロハロビジネス」(ビジネスコンサルティング・広告業)など、幅広い領域でビジネスを展開しています。私がファウンダーを務める「ハロハロホーム」(不動産販売・仲介)もアライアンスの一員です。

 

このアライアンスがフィリピンビジネス界で基盤を築いてきた過程の中では、現地で絶大な力を持つ複数の「財閥」のオーナー級の方々や、政府要人との密接な関係づくりが不可欠でしたし、それに成功し、様々な協業関係を生み出せたからこそ、現在のような一大アライアンスに成長したといえます。

 

これらフィリピン財閥のオーナー級の方々や政府要人・・・すなわちフィリピン経済を動かすフィクサーたちが集まるのが「GATE of ASSET財団」であり、これまでの彼らとの関係づくりの結実したもののひとつが、今回の「GATE of ASSET財団」の常任理事への就任だと考えています。

ビジネスを通じて日本とフィリピンをつなぐ「架け橋」に

なぜ私たちが「GATE of ASSETS財団」に参画することを決め、私自身も常任理事として全力で携わることにしたのか、その理由をもう少し詳しく説明しましょう。

 

ハロハロアライアンスは、単にフィリピンで多角的に事業を行い、利潤を追求するだけの集まりではなく、いわばビジネスを通じて日本とフィリピンをつなぐ「架け橋」のような存在だと、私は捉えています。

 

日本とフィリピンの交流を促進し、どちらにもベネフィットをもたらす仕組みを作り、経済活動の範囲に収まらない社会貢献──たとえば雇用創出、インフラ整備、教育支援など、フィリピン社会全体の底上げをお手伝いする存在だと考えています。

 

ハロハロホームも、フィリピンの良質な不動産を日本の方々に販売したり、仲介したりするビジネスを通じて、日本とフィリピンをつなぎ、お互いの利益や幸福に寄与できるような取り組みを続けてきました。

 

最近の取り組みでいえば、セブ島最大のインフラ建設会社「デュロスランド」との共同事業である「ハロハロエデン」という都市開発プロジェクトが特筆事項のひとつです。ハロハロエデンは、セブ島の緑豊かな東京ドーム36個分の敷地に5つタワー型コンドミニアムを建設し、周辺にショッピング施設や各種アクティビティを提供する施設、そして医療・介護施設などさまざまなファシリティを整えるという一大プロジェクトです。ひとつの街を新しくつくり上げるような、壮大な取り組みといえるでしょう。

 

<関連記事>セブ島で進む巨大開発プロジェクト「ハロハロエデン」

 

このプロジェクトでは「人材教育」にも強いこだわりを持っています。敷地内にはすでにフィリピンから正式に認可を受けた職業訓練校が設置されており、ハロハロエデンで働く従業員の教育に活用したり、卒業生をハロハロエデンで雇用したりするスキームが整えられているのです。学校で扱う領域は、ホテルのサービスマン、介護や介助、保険、医療、清掃、建設、ITなど非常に幅広いのですが、すべてに通底するのは日本品質の指導・教育を提供する点です。

 

ビジネスを通じて日本とフィリピンをつなぐ「架け橋」でありたい――ハロハロエデンはこの思いをまさに具現化した取り組みの一つですが、これをさらに一歩も二歩も進めた究極的な取り組みにつながるのが、「GATE of ASSETS財団」への参画でした。

 

前回も触れたとおり、「GATE of ASSETS財団」の運営目的は、『財団活動を通じて、よりよい「資産構築」と「社会貢献」を行う』というもの。そして『フィリピンの学校やストリートチルドレンのための学校建築と人材支援』という具体的な目的も掲げています。

 

これはまさに、私がこれまでフィリピンで活動してきた中で膨らんできた「思い」とピッタリ重なります。いわば、今回の「GATE of ASSETS財団」への参画、私自身の常任理事就任は必然の選択だったのです(次回に続きます)。

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