前回は、AIに有望企業を判別させる、ビッグデータ解析ベンチャー企業の事例を上げました。今回は、スマートフォンによる購入や解約が可能になった「投資信託」について見ていきます。

ポートフォリオの提案、購入等がスマホで可能に

投資信託と聞くと、専門の営業担当者が顧客宅を訪問し、詳しくヒアリングしながら顧客に最適なポートフォリオを提案するというイメージがありますが、最近ではスマートフォンから購入や解約ができるようになりました。

 

例えば、みずほ銀行が提供している「SMARTFOLIO」という投資信託サービスでは、次の手順でスマートフォンやPCのWebブラウザから投資信託の購入ができます。

 

①リスク許容度診断

年齢や年収、金融知識などについての7つの質問に回答することで、資産運用に伴うリスクをどの程度まで受け入れられるかを診断します。

 

②ゴールアプローチ分析

投資の目標を設定します。教育費、住宅ローンなどライフプランの反映も可能です。

 

③運用方針の提案

①と②の結果を基に、投資信託のポートフォリオを提案します。

 

④リバランス案の作成

ポートフォリオの資産構成比を調整したり、すでに保有している投資信託を見直したりして、最終的なポートフォリオを作成します。

 

⑤投資信託の購入

提案されたポートフォリオに応じて、投資信託を購入します。この画面での変更も可能です。

簡単な質問に答えるだけでリスク診断が完了

これらのほかに管理用の画面が2つあります。一つは、投資信託の一覧画面で、購入と解約が一括で指示できるようになっています。もう一つは、投資ダッシュボード画面で、運用状況を確認できます。

 

三菱UFJ国際投信の「PORTSTAR」はもっと簡単です。5つの質問に答えると、すぐにポートフォリオを提案してくれます。ファンド選びもリバランスも選択肢を絞ることで簡単にできるようになっています。

 

カブドットコム証券の「FUNDME」はさらに簡単です。スマホアプリをインストールする手間は発生しますが、こちらも簡単な質問に答えるだけでリスク診断が完了し、投資ポートフォリオを提案してくれます。リバランスもスマホアプリで簡単にできるようになっています。

AI化する銀行

AI化する銀行

長谷川 貴博

幻冬舎メディアコンサルティング

AIの導入によって日本の銀行が、そして銀行員の働き方が劇的に変化します。単純作業は真っ先にAIに切り替わり、早いスピードと高い精度で大量の業務がさばかれていきます。さらに、属人的な業務でさえも、AIが膨大なデータから…

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