仮想通貨取引の開始~口座開設に必要な「準備」と「手続き」

近年、様々なメディアで取り上げられている仮想通貨。本連載では、仮想通貨取引全体の「流れ」を見ていくとともに、取引の具体的な方法を紹介していきます。

売買の開始には「取引所での口座開設」が必要

さて、株を売買するなら証券会社に証券口座、FX(外貨)取引ならFX会社に口座を開きます。それと同様に、仮想通貨の売買をするには、「仮想通貨交換業者」(株式投資で言えば証券会社にあたる業者)に取引口座を開く必要があります。

 

仮想通貨交換業者が運営しているサービスのことを、「取引所」または「交換所」と呼びますが、一般的には取引所と呼ばれることが多いため、当記事でも「取引所」と「交換所」をまとめて「取引所」と呼ぶことにします。

 

[PR] 無料セミナー@幻冬舎(東京)
3月28日(水)『インターネット法務に精通した弁護士による「仮想通貨」投資の法的リスクと対策』
4月19日(木)『国際税理士だから語れる「投資対象としての仮想通貨」の実態と税務上の問題点』

 

また、「取引所」という言葉も勘違いしやすいところですが、これは株式市場における「東京証券取引所」のような公的機関を指す言葉ではありません。仮想通貨取引で「取引所」と呼ばれるのは、個々の交換業者が運営しているサービスのことなので、間違えないようにしましょう。そもそも、仮想通貨には1箇所で取引を集約する(株式市場的な意味での)取引所は存在しません。この点は、外国為替市場に物理的な取引所が存在しないのと似ています。

 

取引所の口座開設の手続きは、すべてパソコンまたはスマホで行えます。取引所に無事に口座が開設できたら、銀行振込などでお金(日本円)を口座に入金し、仮想通貨を購入することができます。

 

たいていの取引所では複数の仮想通貨を取り扱っていますが、最初に買うなら、取引量が多く信頼性も高い点から「ビットコイン」をお薦めします。ビットコイン以外の仮想通貨(alternativeな仮想通貨ということで「オルト通貨」と呼ばれます)は、ビットコインに慣れてからにしましょう。

 

また、取引所によっては、「現物取引」「FX取引、先物取引」などの証拠金取引が選べる場合があります。株式投資に現物株取引や信用取引があったり、外貨投資に外貨預金と「外貨FX」があったりするようなものです。FX取引や先物取引は便利な面もありますが、仕組みが少し複雑です。株の信用取引や外貨FXなどで証拠金取引の経験が豊富な人以外は、現物取引からのスタートをお薦めします。

 

なお、少額での「お試し売買」のときはあまり気にする必要はありませんが、本格的に投資をするようになったら、購入した仮想通貨を取引所の口座にそのまま置いておくのではなく、「ウォレット」と呼ばれる外部の保管場所に移した方が安全です。そうしておけば、利用している取引所でコインチェック事件のような流出事件が起きたとしても、自分の仮想通貨は守られます(もちろん、外部ウォレット自体の安全性もチェックしなければなりませんが)。

 

お金を手もとに戻したいときは、仮想通貨を売却して、日本円に交換してから銀行口座へ戻すことになります。仮想通貨のまま銀行口座に送ることは、いまのところできません。

 

また、売却によって一定額以上の売買利益が生じた場合は課税対象となり、確定申告をして適宜納税を行う必要があります。仮想通貨の売却益は「雑所得」扱いです。もちろん、仮想通貨を保有して含み益が生じているだけであれば、納税の必要はありません。

取引所での「口座開設の手順」とは?

仮想通貨取引を行うためには、仮想通貨交換業者が運営する取引所に取引口座を開く必要がありますが、どの取引所もパソコンまたはスマホから口座開設を申し込むことができます。

 

では、具体的な口座開設の手順を見ていきましょう。

 

[PR] 無料セミナー@幻冬舎(東京)
3月28日(水)『インターネット法務に精通した弁護士による「仮想通貨」投資の法的リスクと対策』
4月19日(木)『国際税理士だから語れる「投資対象としての仮想通貨」の実態と税務上の問題点』

 

(1)必要なものを準備する


申し込みにあたって必要なのは、以下のものです。


●インターネットが利用できる環境(パソコン、スマホ)

●本人のメールアドレス

●本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)

●本人名義の銀行口座

 

※なお、本人確認書類については、運転免許証などをスマホで撮影し、画像ファイルをアップロードして送る方法が一般的です。あらかじめ撮影しておくといいでしょう。

 

(2)取引所のWebサイトから必要事項を入力し、口座開設を申請する


取引所のWebサイトには、「口座開設はこちら」といったボタンがあります。そこをクリックすると、通常は一度確認のメールが送られてきます。そしてWebサイト上のフォームから、住所、氏名などの必要情報を入力して申し込みます。この時点で、本人確認書類のアップロードが必要になります。

 

(3)審査完了を待つ


申し込み後、審査が行われます。審査自体は、1~2営業日で済む場合がほとんどですが、仮想通貨交換業者によっては審査が完了してから、取引に必要な情報が郵送で送られてくる場合もあります。その場合、郵便が届くまでさらに2~3日の余裕を見ておいた方がいいでしょう(メールのやりとりだけで取引ができるようになる業者もあります)。

 

(4)取引資金を入金


無事に審査に通って取引ができる旨の連絡があったら、口座に資金(円)を入金します。入金方法には、普通の銀行振込やクィック入金という即時反映が可能な仕組みもあります。ただしクィック入金の利用は自分の使っている銀行、また口座がそれに対応している必要があります。交換業者によっては、コンビニのATMなどからの入金が可能な場合もあります。

 

(5)資金管理に注意


株式投資やFX取引の場合、最初にまとまった資金を証券会社やFX業者に預けて売買される方が多いですが、仮想通貨交換業者に証券会社やFX業者ほどの信頼性があるかどうかは、現時点では疑問です。そこで、資金は可能な限り必要な分だけ入金する方が安全です。

また、購入した仮想通貨も、取引所の口座に置きっぱなしにしておくのではなく、「ウォレット」と呼ばれる外部のサービスやアプリを利用して保管することをお薦めします。

 

投資にはリスクがあります。リスクに十分に考慮をして、投資判断を行ってください。本連載の内容に関して投資した結果につきましては、GGO編集部ならびに幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

「資産運用」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「仮想通貨」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載富裕層のための仮想通貨投資入門~始める編

GGOとは、GENTOSHA GOLD ONLINE(幻冬舎ゴールドオンライン)の略称。『あなたの財産を「守る」「増やす」「残す」ための総合情報サイト』を掲げ、企業オーナー・富裕層を主要読者ターゲットとして運営している。

著者紹介

資産運用セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

インターネット法務に精通した弁護士による初心者のための「仮想通貨」投資の法的リスクと対策

~元IT企業経営者でICO支援にも数多く携わる「仮想通貨」専門弁護士が登壇!

講師 中野 秀俊氏
日時 2018年06月26日(火)
内容

・法整備&IT技術の両面から「仮想通貨」投資の現状と課題を整理

・法整備&IT技術の両面からチェック!数ある仮想通貨を見極めるポイントとは?

・ICOの法律的な位置づけとリスク&留意点

・2017年の資金決済法改正で仮想通貨取引は何がどう規制されたのか?

・仮想通貨取引所の流出問題から考える今後の規制などの見通し

・中野弁護士が注目する仮想通貨とは?

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧