前回に引き続き、株式投資に比べて「不動産投資」が優れている理由を見ていきましょう。今回は、価値を自ら上げることができるか、という観点から探ります。

購入後は「企業に任せるしかない」株式投資

株式などの金融商品は、買ったあとに、一般的な投資家の力で、つまりは自分の力でその株の価値を上げることはまずできません。

 

例えば、150円の株価で買った株式であれば、200円、300円と上がってほしいと願うことはできても具体的に手を差し伸べて価値を上げることはできません。株価が上がるも上がらないも、株主よりも経営者や社員のがんばり次第であり、投資した人にできることといえば、せいぜい外から応援するぐらいです。

 

ちなみに、私は証券会社の勧めでインド株を保有しています。しかし、私の好きなカレーをどんなに食べてもインド株は上がる気配がありません。逆に、あれだけインド株が良いと豪語していた証券会社の担当者からは、投資した翌月に「◯◯万円値下がりました」と報告の電話を受けました。私は関東の人間ですが、心の中で「なんのこっちゃ」と思ったものです。

不動産価値は「投資家の努力」で上昇させることが可能

一方、不動産投資では、価値を上げるために自らコントロールできる部分が少なくありません。多少費用はかかりますが、物件価値を高めるために自分自身の手でさまざまな工夫や試みを実行することができます。

 

例えば、なかなか借主が見つからない状況になれば、家賃を下げたり、内装をリフォームしたりするなど、自らの力で状況を改善することが可能です。

 

また、入居者が見つけづらい繁忙期以外に早期に空室を埋めたければ、大家さんから家賃の1カ月分の「広告料」などを出すなどの提案をし、客付け賃貸会社にとっても他の物件と違った、取り扱う「うま味」を持たせたうえで、頑張って入居者を見つけてもらうなどの工夫も可能です(私はどちらかというと面倒くさがりなので、2カ月空室が続くようであれば、広告料を率先して出すなどしてすぐに入居者を決めるよう努力しています)。

 

そうした自助努力によって、より多くの収益を得ることを期待できるのです。このように不動産投資は、投資する人の「がんばり」が利く投資手段なのです。

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