今回は、研究が進み種類が増えている、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムを見ていきます。※本連載では、アルタアップス株式会社代表取締役CEO 森川夢佑斗氏の著書『ブロックチェーン入門』(KKベストセラーズ)より一部を抜粋し、あらゆる産業にイノベーションをもたらすブロックチェーン技術の基本的な概要とその魅力について解説します。

多くの電力を消費する「プルーフ・オブ・ワーク」

ここまでは、ビットコインのコンセンサスアルゴリズムである「プルーフ・オブ・ワーク」について見てきました。

 

プルーフ・オブ・ワークは、仕組み上コンピューターに膨大な計算をさせるため、多くの電力を消費してしまいます。そのため電力の安い中国などで、マイニングでの計算に特化したコンピュータサーバーを多数設置した「マイニングプール」と呼ばれるものが多く設立されています。

 

実際、ビットコインのマイニングの大半が中国のマイナーによって行われています。

「PoW」以外のコンセンサスアルゴリズムの例

このような計算を行うために電力消費がかかることや、その結果マイナーに偏りが出るという点が、非効率なのではないかとプルーフ・オブ・ワーク以外のコンセンサスアルゴリズムの研究がされています。

 

ひとつ目は、プルーフ・オブ・ステークです。プルーフ・オブ・ステークでは、より多くの通貨を持っているマイナーが、マイニングが行いやすく設定されています。

 

次にDelegated Proof of Stake(DPoS)があります。DPoSは、ネットワークの参加者による投票で選ばれたマイナーが代表してマイニングを行います。

 

最後に、プルーフ・オブ・インポータンスというものもあります。これは、マイニングを行うマイナーを評価付けし、評価の高いマイナーがよりマイニングをしやすくするというものです。

 

[図表]コンセンサスアルゴリズムの種類

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