前回に引き続き、「飲食業界」に専門特化した税理士の成功事例を見ていきます。今回は、経営コンサルティングも提供する幅広いサービスの重要性を取り上げます。

時代や業界を先読みして「生き残り戦略」を練る

前回の続きです。

 

大野先生の場合は、ただの飲食業特化ではなく業種と業務を完全に絞った飲食の初出店専門に行こうと決めたので迷いはなかったそうです。というのも、やはり、今後税理士としてどういう立ち位置でどういう武器を持って闘っていくか、ということをあらかじめ考えていたからこそ、行き着いた場所です。

 

ただ、日々目の前の仕事をこなして、給料を貰って、何となく満足しているような意識や感覚ではこういったサービスに辿り着くことができません。これは決して税理士業界だけに限ったことではないはずです。現代では、どの業界でも、競争が激しくなったり、大きな変革が迫られたり、環境が大元から変わるようなことは珍しくありません。

 

いまやどんな仕事をしている人でも、時代や業界を先読みして生き残るための戦略を練っていかなければなりませんし、さらにそこから自分に適性のある専門分野を構築していくことが求められるようになってきています。「自分が生きるのはこの分野だ!」と胸を張って宣言できるようになるまで、考え続けて行動することが必要です。行動していけば、遅かれ早かれ、どこかに辿り着くことができるでしょう。

ハイクオリティなサービスは専門特化しているからこそ

まず、開業融資専門なのでそのサービスには絶大な自信を持っているとのことです。中でもITA大野税理士事務所の場合には、その立地も計算に入れて日本政策金融公庫の支店長・融資課長・担当者と定期的に情報交換できる環境をつくり上げています。つまり、それによって、お客様のご紹介や担当者との相談がスムーズにいくということになります。

 

また、事務所のコンセプトでもある「成功する飲食店開業」を実戦するために一からお客様と一緒に事業計画書を作成しますので、お客様に知識がなくても以下のような話を問題なく進めていくことができます。

 

●数々の融資実行を導いた飲食店開業計画書の作成
●お客様と一から一緒に成功するための事業計画書の作成
●投資計画書、キャッシュフロー計算書の作成

 

さらには、大野先生自身が行っている経営コンサルティング経験及び経営経験を生かし、経営の考え方及び、税金の事等のアドバイスも行います。この考え方が分からないで経営すると言うのは将棋のルールをわからないで駒を指すのと同じだということなので、融資成功後にも非常に役立つアドバイスになります。

 

そして、実際の融資の面談時も同行しますし、成功報酬なので、お客様の融資が成功するまで1円も支払いは発生しません。計画書の作成のやり直し及び相談は何回でも行うことができるようです。

 

こういったハイクオリティなサービスを行うことができるのも、専門にしているからであり、サービスに自信があるということの現れでしょう。

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    本連載は、2016年12月9日刊行の書籍『「税理士」不要時代』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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