本連載は、NTTデータ経営研究所でシニアコンサルタントとして活躍する桜井駿氏の著書、『超図解ブロックチェーン入門』(日本能率協会マネジメントセンター)の中から一部を抜粋し、ブロックチェーンがもたらす様々な変化について、具体例と図解で分かりやすく紹介します。

分散型管理のしくみを持つ「ブロックチェーン」

仮想通貨「ビットコイン」によって広く知られるようになったブロックチェーンは、その活用事例の多くが金融に関連するサービスです。それは、ブロックチェーンの本質が、仲介者などを必要としない分散型のしくみにより、安全性や信頼性の高いデータの管理や取引を実現することにあるからでした。

 

このブロックチェーンの特質、つまり取引を分散型管理で行い、当事者同士が相互管理をし、システムダウンが起きない信頼性などのメリットを活用するサービスは今後続々登場してくるものと予測されています。

各種サービスの効率の悪さ、手続きの面倒さを解消!?

特に、私たちが「複雑な手続きで面倒」「関係者と情報共有をしたいけど安全性が確保できない」「顧客の本人確認などを類似した業界やサービスがそれぞれ別で行っていて効率が悪い」など、利用者と提供者がともに不便に感じているサービスなどには、画期的な技術です。

 

また、「スマートコントラクト」のしくみも含めて、ブロックチェーンを取り巻く技術の応用化が進めば、私たちの暮らしは大きく変貌していくことでしょう。それゆえブロックチェーンは「インターネット登場以来の画期的技術」といわれるのです。

 

そこで本連載では、特に利用者がそのメリットを享受できる「お金と金融サービス」の分野について、具体的にどう変わるのかを紹介します。

 

[図表]大きく4つの領域が変化する

超図解ブロックチェーン入門

超図解ブロックチェーン入門

桜井 駿

日本能率協会マネジメントセンター

仮想通貨ビットコインを支える技術としてにわかに注目されているのが、ブロックチェーンです。中央の管理者ではなく、複数の参加者でネットワークを維持するため、扱う情報の改ざんができず、しかもシステムダウンが起きない信…

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