収益性だけではない「コレクション投資」の魅力とは?

コレクション投資の対象として存在感を示す漫画。希少性や保存状態によっては、大きな利益をもたらす可能性があります。今回はスリランカで広告クリエーターとして活躍する漫画コレクターに、好きなものに囲まれる生活の素晴らしさを語ってもらいます。

漫画は「インスピレーション」を得られる投資対象

スリランカのデザイン事務所兼広告代理店であるAshraff Associates社のCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)であるAshraffさんがファンそして投資家として目覚めたのは、まだ子どもの時だった。イギリスに引っ越し、漫画とその関連収集品の専門店を見つけ、熱心なコレクターになったのだ。コレクションを増やしていくうちに、一つひとつの品には別々の価値が備わっていることを学び、単なる趣味ではなく投資目的で漫画を収集するノウハウを身に付けた。

 

通常の漫画は大半、たとえ10年経っていても、ほとんど価値はつかないとAshraff氏は話す。Ashraffさんは今現在、自宅の一角から上に伸びていく塔の上にある洞窟のような部屋に巨大なコレクションを持つ。壁一面の本棚にあるのはすべて漫画で、赤い壁には映画のポスターが並べられている。

 

この部屋は自分用のスタジオ兼Ashraff Associates社の事務所だ。多くの人が出入りする部屋にコレクションを保管していることについて尋ねたところ、Ashraffさんは自身にインスピレーションを与えてくれるものに囲まれている必要があるのだと答えた。このインスピレーションが彼の仕事では重要な役割を占めるのだ。「もし従来のスタイルの事務所にいたら、ここで働いている時ほどアイデアが浮かばないでしょう」と続けてくれた。

銀行の金庫に保管するような逸品も存在するが・・・

Ashraffさんにとって、漫画やその関連収集品をコレクションに加えていく喜びのひとつに、それらを見て好んでくれる人たちの存在もある。「もし私が手に入れたStan Lee氏のサイン入り漫画のシリアルナンバーが001ならば、それは銀行の金庫に保管するでしょう。ここで保管するにはあまりにも貴重ですから」と彼は話す。

 

「しかし、漫画を集める喜びのひとつは身近に置いておけることなのです。ここに来る誰もが、この事務所をかっこいいと思ってくれます。時々、退屈な気持ちになった夜に、ここに上がってきて、この中の1冊を読みます。もしこれらが銀行の金庫に保管されていたら、こうやって楽しむことは出来ないわけです」

 

漫画は子供たちのためにあるという考えは間違っているとAshraffさんは指摘する。この指摘は正しい。もちろん、漫画の多くは子供たちも楽しめるものだろう。しかし、いくつかのストーリーラインは完全により成熟した読者のためのものだ。「漫画は多くの娯楽を提供してくれます」と彼は説明する。「漫画を読むと、自分の想像力が更に広がるのも感じます。」


次回は、コレクション投資の新たな事例であるクラシックカー投資についてご説明します。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」が2015年10月に掲載した記事「Collectibles As Investment Assets」を、翻訳・編集したものです。

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連載利益だけではない喜びを――スリランカの「コレクション投資」

『ECHELON(エシュロン)』は、スリランカの三大ビジネス誌のひとつ。著名な経営者・ビジネスパーソンのインタビュー記事から、同国の金融・経済・投資・不動産などの最新事情、ラグジュアリーなアイテムやライフスタイル等の記事を幅広く掲載。経営者層やハイクラスなビジネスパーソンなど、同国の物的・知的富裕層を多数読者に抱える。(写真はチェアマンのChanna De Silva氏)

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