今回は、「ローソク足チャート」でFX相場の未来を読む方法を見ていきます。※本連載は、外為オンラインのシニアアナリストである佐藤正和氏の著書、『チャートがしっかり読めるようになるFX入門』(翔泳社)の中から一部を抜粋し、「為替チャート」を使いこなして資産を増やすFX投資術を紹介します。

チャートの形状で値動きをリアルに振り返ることが可能

ローソク足チャートを見れば、実体部分や上ヒゲ・下ヒゲの長さ、全体の形状などで、期間中に起こった値動きのニュアンスをリアルに振り返ることができます。

 

中でも為替レートの上昇が続いて相場が天井圏だったり、下落が続いて大底圏のとき、特徴的なローソク足やその組み合わせが出現すると相場が大反転する前兆と見なします。

天井圏・大底圏に出る特徴的なシグナルとは?

たとえば、相場の天井圏で出現した「非常に長い上ヒゲ」は、勢いよく急上昇したものの、途中で急激に失速した値動きを示しており、上昇の勢いの衰えが明らかです。

 

前日に実体部分の大きな「大陽線」が出現して急上昇したものの、当日にそれを完全に打ち消すような、さらに実体部分の長い「大陰線」が出現したときも、相場が天井を打って下落に転じるシグナルになります。

 

陽線が出たあと、始値と終値が同じレートの「十字線」と呼ばれるローソク足が出現した場合は相場が迷っている証拠です。次に大陰線が登場すると、前後3つのローソク足の組み合わせは「三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)」と呼ばれ、古くから相場の反転下落シグナルとされてきました。天井圏同様に大底圏でも特徴的なローソク足が出現すると、相場が底打ちし反転上昇するシグナルと見なされます。

 

一方、レンジ相場の上限や下限を突き破る大陽線や大陰線の出現は、横ばい相場の終了と上昇もしくは下降トレンド入りのシグナルです。

 

このようにローソク足の“カタチ”から値動きの未来を予想するのがテクニカル分析の第一歩なのです。

 

[図表]ローソク足やその組み合わせから未来が読める

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    ※本書の出版にあたっては正確な記述につとめましたが、著者や出版社などのいずれも、本書の内容に対してなんらかの保証をするものではありません。
    ※本書に記載されている情報は2016年10月執筆時点のものです。

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