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連載簡単なメンテナンスで20年間、利回り10%を稼ぎ出す「太陽光発電投資」【第1回】

実質利回りを10%確保する「太陽光発電投資」の具体例

実質利回り太陽光発電新連載

実質利回りを10%確保する「太陽光発電投資」の具体例

収益の源泉である電力会社の買取価格が下がり、太陽光発電投資はもう儲からないと言われています。しかし、発電設備設置にかかるイニシャルコストは大幅にコストダウンしているため、実際には高い利回りを出すことが可能です。本連載では、そうした太陽光発電投資の最新事情を見ていきます。

太陽光発電投資の事業収支を改めて見てみると・・・

本連載では、その太陽光発電投資の旨みを、事業構造をもとに具体的に見ていくことにしましょう。

 

まず、発電量による収支シミュレーションの結果をご覧ください。

●パイル内訳書

●収支計算書

これは、広島県内のある場所で出力50kWを前提とする太陽光発電システムを設置した場合、事業収支がどう推移するかを試算した結果です。太陽電池パネルには、1枚当たり出力255Wの太陽電池モジュールを216枚用いています。このモジュールというのは、製品化された太陽電池の一つの単位です。255Wを216枚ですから、単純に計算すると、発電出力は255×216で55.08kWになります。

 

ただここでは、パワーコンディショナーと呼ばれる機器に定格出力5.5kWのものを8台、つまり計44kW、設置することを想定しています。この場合には、合計出力の小さなパワーコンディショナーの数値が採用されるため、システム全体としての出力は44kW相当という見立てになります。

 

初期投資は内訳書に記載した通り、太陽光発電システムを設置するのに必要な投資額は消費税を含め1250万円です。パイル内訳書に記載されている「調整」という項目は、合計金額を切りの良い数値にするための一種の値引きです。それによって、税込み金額を1250万円に落ち着かせているわけです。ランニングコストは大きく、運転維持費と減価償却費と租税公課の3つに分かれます。このほか、事業収支が黒字であれば、法人税(個人事業であれば所得税)が課されます。

実質利回りベースで年間10%前後を確保

毎年度掛かるこれらのランニングコストに対して、売電収入を見込みます。売電単価は買取価格であるキロワット当たり27円+消費税に相当する29.16円ですから、売電量を想定すればいいわけです。それが積算発電量です。

 

これは、1枚当たり出力255Wの多結晶型太陽電池モジュール216枚を真南方向に傾斜角10度で並べた前提で、毎月の発電量を推計した結果です。1961年から90年まで30年間にわたる毎月の平均日射量データをもとに、月々の発電量を求めています。最大は5月で6951kW、最小は12月で2550kWですから、倍以上の開きがあるわけです。年間予想発電量は5万8351kWです。

 

売電単価とこの年間予想発電量をもとに売電収入を計算すると、初年度は170万1503円になります。このシミュレーション上、年間予想発電量は年間1.0%ずつ減っていく前提に立つので、売電収入も次年度以降、同じく1.0%ずつ減っていく想定です。この年間1.0%減は発電劣化率に基づくものです。経年劣化によって太陽電池モジュールやパワーコンディショナーの性能が低下していくことを踏まえています。

 

固定価格での買取期間である20年間にわたって、こうして算出される事業収支を見ると、経費を差し引いた実質利回りベースで年間10%前後を確保できていることがまず分かります。減価償却費と租税効果は毎年度減額していくのですが、一方で、売電収入が毎年度発電劣化率によって減額していくので、実質収益もやはり毎年度少しずつ減額していくわけです。それでも、年間利回り10%というのは、魅力です。

 

実質利回りの累計が100%を超える10年目は、初期投資を回収し終える年度です。10年間で元が取れるわけですから、残りの10年間はすべてが手元に残る利益ということになります。その額は、実質収益の合計2474万4531円から初期投資1250万円を差し引いた1224万4531円。これを買取期間である20年で割れば、61万2227円ですから、初期投資の回収が確実なうえに年間60万円以上の収益が見込めると言うことができます。

本連載は、2015年10月28日刊行の書籍『「マンション経営」よりラクで、確実に儲かる!太陽光発電投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

松田 貴道

yh株式会社 代表取締役

yh株式会社代表取締役。大手物流会社勤務ののち、 2008年にyh株式会社を創業。創業時より低価格 での太陽光発電導入を個人向けに販売し、太陽光発電 システムの普及に貢献している。2009年より財団 法人 横浜企業経営支援財団による地域貢献認定企業 に認定。

著者紹介

連載簡単なメンテナンスで20年間、利回り10%を稼ぎ出す「太陽光発電投資」

「マンション経営」よりラクで、確実に儲かる! 太陽光発電投資

「マンション経営」よりラクで、確実に儲かる! 太陽光発電投資

松田 貴道

幻冬舎メディアコンサルティング

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