今回は、会社の「儲けパワー」が分かる、「限界利益率」の計算法を説明します。※本連載では、楽天市場で人気の花屋「ゲキハナ」を運営する古屋悟司氏の著書、『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』(案内人・田中靖浩氏/日本実業出版社)の中から一部を抜粋し、実体験をもとに、会社の儲けるパワーを高めるための「管理会計」の活用法を解説していきます。

会社の売上に対する限界利益の割合=「限界利益率」

「儲けパワー」に関して、今僕がわかっているのは「限界利益額」が相当重要であるということくらいです。

 

「儲けパワー」という胡散臭さも感じる言葉と、「限界利益」という小難しい会計用語に、どんな関連があるのか? 僕にとって未知の領域はまだまだ続いていきます。

 

税理士さんは、かけているメガネのふちをさわって位置を直しながら話し始めました。メガネの奥では、鋭い眼光が。

 

税理士「儲けパワーの正体を知るにあたって、まずさきほど出した数字を整理しましょうか。売上と変動費と限界利益額を出しましたよね? ちょっとそこに書き出してみてください」

 

「売上が4500万円、変動費が合計3500万円、限界利益額が1000万円っと」

 

売上:4500万円
変動費の合計:3500万円
限界利益額:1000万円

 

税理士儲けパワーを専門用語で言うと、『限界利益率』と呼びます。さきほど計算した、限界利益額を比率にしたものです

 

「限界利益率が儲けパワーなんですか?」

 

税理士「はい。限界利益率が高ければ高いほど、儲けパワーがあると思ってください。じゃあ、先に、公式から教えちゃいますね」

 

限界利益率:限界利益額÷売上×100

 

「うっ。なんか難しそう・・・。計算、本当に苦手なんですよね」

 

税理士「難しそうに見えますが、まず100をかけるのはパーセントを出すためなので省いてしまっても大丈夫です。100をかける前の数字でも、何%なのかはわかりますよね」

 

「はあ・・・」

売上が10で限界利益が2なら、限界利益率は「20%」

パーセントのことはわかったけど、こういう計算式ってパッと見てめんどくさそうなんです。

 

税理士「売上に対して、限界利益がどの程度占めているのか、を見ていくという公式です。早い話が売上が10で限界利益が2であれば、限界利益率は20%ですよね? そこを計算するときには小学校で習った割り算を使えば簡単なんです。2÷10は0.2です。そこに100をかけると20になりますよね。で、答えが20%になるじゃないですか。その公式を使っているだけです」

 

「言っている日本語はわかりますが、それでも計算、苦手なんですけど」

 

税理士「わかりました。公式にあてはめるだけですので簡単ですよ。では、計算してみましょう」

 

「じゃあ、なんとか。限界利益額が1000万円、売上が4500万円です」

 

限界利益率:1000万円÷4500万円×100

 

税理士「そうそう。電卓でピッピッとやっちゃいましょう」

 

「あ、はい。いち、じゅう、ひゃく、せんまん・・・」

 

限界利益率:1000万円÷4500万円×100=22.22222・・・

 

税理士「小数点第2位を四捨五入したら、22・2%になりますね」

 

「22.2%ですか・・・」

 

税理士「これが古屋さんの会社の儲けパワーです!」

 

税理士さんは、まるでドラマの主人公が、クライマックスで必ず言う決めゼリフのように言いました。

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

「数字」が読めると本当に儲かるんですか?

古屋 悟司 田中 靖浩(案内人)

日本実業出版社

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