今回は、日経225先物の「取引に参加するタイミング」の読み方を見ていきます。※本連載は、フェアラインパートナーズの堀川秀樹氏監修のMOOK、『初めての日経225先物で稼ぎ方までわかる本(改訂版)』(スタンダーズ株式会社)より一部を抜粋し、日経225先物のチャートの読み方から、今後の日経平均株価の動きを左右する各種情報について解説します。

トレンドがハッキリ分からないなら「参加しない」

前回の続きです。

 

上昇トレンドにある場合は次の高値が前の高値より高い。それに加え次の安値が前の安値より高い状態です。下降トレンドはその逆になります。もし、これまで上昇トレンドだったのに、次の安値が前の安値より低くなったら、それは上昇トレンドの終わりを予感させます。

 

ネットで取引きができるようになった現在では、誰もが同じチャートを分析してトレンドを探るため、一旦上昇し始めるといつまでも上昇し、一旦下落の兆候が表れると、皆が一斉に売り始めるために急激に下落する傾向にあります。

 

もちろん、チャートは過去のデータから「結果的にそうであった」と判断できることなので、明日どうなるかを予測することはプロでも難しいことです。初心者は、トレンドがハッキリ分からないときに、むやみに参加する必要はありません。どちらかのトレンドに乗っているか、ある程度確認できる状態になってから、参加しても遅くはないのです。

失敗を避けるには「チャート」以外の分析も取り入れる

日経225先物では、上昇トレンドで買い、下降トレンドで売る「順張り」で挑むのが基本です。

 

しかし、株やFXなどを取引した人ならすでに経験済みでしょうが、実際の取引では、トレンドに乗って売買するのはなかなか難しいことです。たとえば、上昇トレンドで買ったら、そこが天井で買った直後から下落してしまう場合がありますし、下降トレンドで売りを仕掛けたら、実はそこが底で急に上昇し始めることもあります。

 

チャートは日経225先物の分析の基本ですが、このような失敗を避けるには、やはりチャート以外にもいくつかの分析方法も取り入れなければなりません。次回はさまざまな分析方法を紹介していきます。

 

 

 

 用語解説 

 

トレンド

ファッションやマーケティングでよく使用される言葉で「流行」を意味する。統計学では「傾向変動」を示す言葉であり、日経平均株価のチャートでは「上昇傾向」にある、あるいは「下降傾向」にある場合にトレンドという言葉が用いられている。

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    本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、監修者、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

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    堀川 秀樹 監修

    スタンダーズ株式会社

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