パートナー企業との連携で強みを見せる「バンク・フリック」

前回は、従来の銀行とは一線を画す「バンク・フリック」の特徴を説明しました。今回は「バンク・フリック」がパートナー企業との連携で強みを見せる理由を見ていきます。

様々な企業と連携し、クライアントに付加価値を与える

バンク・フリックは、小規模な銀行でも複数のパートナー企業と提携することが可能だということを知っています。

 

もちろん、単体でビジネスを行うこともできますが、当行は同時にそれぞれの分野で専門性が高く、クライアントに付加価値を与えることができるたくさんのパートナー企業を知っています。

 

例えば、運用会社のビジネスは素晴らしいと思いますが、当行が商品を組成するならば、クライアントのために組成するのか、仲介機関のために組成するのか、あるいは一任勘定の運用を行うのか決断をしなければなりません。

 

バンク・フリックは、ルクソール・アセット・マネジメントやブルーマー&パートナーのように非常に優れたパートナー企業と提携しながらビジネスを展開することにしたのです。

異なるスタイルの運用会社と連携し、収益につなげる

資金決済サービスの分野でも同様です。当行は、この分野で専門性が高い複数の決済サービスの提供会社と提携して事業を行っています。

 

決済サービスの提供会社との提携では、様々な規制に対する支援を行うことが重要になります。すなわち、バンク・フリックは、マネーロンダリングを避けるために重要なすべての分野の業務を受け持つことになるのです。

 

一方、決済サービスの提供企業は、テクノロジーや顧客に対するサービスに関して彼らの知識を持ち込まなければなりません。

 

資産運用に関して言えば、当行は優れた商品と安定したカストディサービスを提供し、同時に異なるスタイルの運用会社を引き合わせることで彼ら自身が互いに学び合い、さらに収益につなげることができるのです。そこには共通のゴール、「顧客の幸福」があります。

 

パートナー企業と組んでビジネスをしている銀行は、今まで以上に強みを発揮することができると確信しています。

 

自分たちがすべての分野において専門性が高く、単独でビジネスをしていくことができると信じている銀行は、長期的には衰退していくことになるでしょう。

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連載欧州プライベートバンクの「運用力とサービス」の秘密

アリスタゴラ・アドバイザーズ 代表取締役会長

1985年に慶應義塾大学を卒業後、日興証券ニューヨーク現地法人の財務担当役員、ドレスナー証券(ドイツ大手金融機関)及び ING 証券(オランダ最大手金融機関)でエクイティ・ファイナンスの日本及びアジア・オセアニア地区最高責任者などを歴任。
直前はBNP パリバ証券(フランス最大手金融機関)東京支店の株式派生商品本部長として、日本での株式関連ビジネスの責任者。トレーディング部門の経験が長い。現在、アセットマネジメントビジネスの一環として伝統的プライベートバンクとともにビジネスを行っている。

著者紹介

プライベートバンクの嘘と真実

プライベートバンクの嘘と真実

篠田 丈

幻冬舎メディアコンサルティング

スイスの伝統的プライベートバンク経営者が共著・取材協力! その実態が初めて明かされる! 相続税増税や海外資産の取り締まり強化など、富裕層が持つ資産に対する捕捉は厳しさを増す一方。そんな中で注目されているのが「プ…

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