多種多様な施設と連携・・・「介護付き有料老人ホーム」の特徴

前回は、 自立した生活をサポートする「軽費老人ホーム」の特徴を取り上げました。今回は、多種多様な施設と連携する「介護付き有料老人ホーム」の特徴を見ていきます。

日常生活全般のサービス+介護も受けられる施設

●主な設置主体

医療法人や営利法人など

 

●サービス形態

介護保険の「特定施設入居者生活介護」を利用

 

●基本的な性格

高齢者のための住居。食事、入浴、排泄、掃除など生活の介護を行う

 

●条件

さまざま居室タイプ個室または夫婦2人

 

●医師の配置基準

なし

 

●看護師の配置基準

要介護者3人につき1人の介護職員または看護師

 

●医療依存度

認知症対応できることもある

 

●入居一時金

0~1億円

 

●月額利用料

10~40万円

 

●入居難易度

入りやすい

 

食事、排泄、入浴、掃除、洗濯など、日常生活全般のサービスと介護を受けられる施設です。一流ホテルのようなロビーや庭、居室が用意された施設から、シンプルなつくりの施設など多種多様です。理美容室や図書室、マッサージルームやエステ、囲碁、麻雀、卓球などの娯楽施設が完備されたところもあります。

 

認知症はもちろん、胃ろう、気管切開、酸素吸入など医療依存度の高い人でも受け入れる施設もありますが、介護サービスの充実度によっては料金が高くなることもあります。

 

また、健康なうちから入居できる部屋が用意されていて、介護が必要になったら部屋を移動することで、その施設を終の棲家とすることができるところもあります。

費用がかかる分、サービスが充実している施設が多い

入居時に必要な入居一時金には医療保険や介護保険1割負担は利用できません。全体的に入居一時金は高めになりますが、その分サービスが充実している施設が多くあります。

 

医師の配置基準はないため、開業医が嘱託医となったり、協力医療機関となった病院の医師が、入居者の健康チェックや健康管理のほか、医療行為が必要な入居者に対しての医療を提供します。

 

「お金で老後の安心を買っている」という意識を持つ入居者も少なからずいるため、介護施設は入居者が安心できるよう医療連携を結び、何かあったときに医師が対応できるような体制を整えることが必要です。

 

[写真1]介護つき有料老人ホーム 庭園を見渡すロビー

法人グループ内の介護つき有料老人ホーム
法人グループ内の介護つき有料老人ホーム

 

[写真2]介護つき有料老人ホーム  露天風呂もあり

法人グループ内の介護つき有料老人ホーム
法人グループ内の介護つき有料老人ホーム

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連載医療・介護の連携で実現する――高齢者のための地域医療

医療法人清水会 理事長
相生山病院 院長 医学博士

1970年10月ニューヨーク生まれ。1歳半で帰国し、以後名古屋で育つ。
1989年愛知県立旭丘高等学校卒業。1996年藤田保健衛生大学医学部医学科を卒業後、1998年より名古屋第一赤十字病院循環器科へ赴任。翌年に藤田保健衛生大学医学部循環器内科に帰局し、内科認定医、循環器専門医を取得。
2007年、相生山病院副院長に就任、2013年には院長に就任。「患者に寄り添う医療」をモットーに、看護師や医師の対応、サービス等を改善するなどホスピタリティ向上に尽力している。
2016年3月、医療法人清水会理事長に就任。現在は高齢患者の健康寿命を延ばすため、認知症かかりつけ医・認知症サポート医として認知症予防や運動療法の普及にも積極的に取り組んでいるほか、介護施設も多数運営。地域で先駆けて「地域包括支援センター」として市の委託事業に参画。地域の医療・介護サービスの充実を目指している。趣味はトライアスロン。

著者紹介

医療・介護連携で実現する 高齢者のための地域医療

医療・介護連携で実現する 高齢者のための地域医療

佐藤 貴久

幻冬舎メディアコンサルティング

2025年には団塊の世代がすべて75歳以上となり、全国民の3人に1人が65歳以上になると予想されています。これまでと同じ医療体制を続けていては、高齢者は自分の望む最期を迎えられないばかりか、増える高齢者によって医療費が膨…

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