航空券などの高額旅費の精算・・・税務上、領収書は不可欠か?

今回は、航空券などの「高額旅費の精算」に領収書は不可欠なのかを見ていきます。※本連載は、公認会計士・税理士の梅田泰宏氏の著書『知らないとヤバい!領収書・経費精算の話』(PHP研究所)の中から一部を抜粋し、領収書の基礎知識や経費精算のルールについて解説します。

旅費精算に領収書がなくても、税務上は特に問題なし

航空券や新幹線のチケットなどの旅費精算に領収書が必要かどうかは、社内規定によります。「必要」と定められているなら、それに従うべきです。

 

税務上からすれば、領収書は特に必要ではありません

 

金額が大きい場合は、領収書があったほうが経理担当者や税務調査員に対する心証は良いかもしれませんが、「絶対になくてはいけない」というわけでもありません。

 

その人が実際に出張に行ったことを、申請書や報告書などで社内の人たちが認識できているのであれば、必要な交通費がかかることは当然だと見なされます。

 

その場合は、別に領収書がなくても何も問題はないでしょう。

格安チケットを買った場合は?

では、チケットショップなどで格安航空券や新幹線チケットを購入し、会社には正規の金額で精算した場合はどうでしょうか。

 

その差額をちょっとしたお小遣いとして自分の懐に入れてしまおう、というのは、もちろん倫理上はほめられたことではありません。

 

しかし、社内規定で「出張旅費については、一律正規運賃で精算すること」と定められていれば、実際に買ったのが格安チケットでもルールに反してはいないことになります。

 

逆に、社内規定で「新幹線のチケット代は、必ず領収書を添付すること」と定められているなら、どちらにしても交通費をごまかすことはできません。

 

これについては、経理部がどのように交通費を処理しているかという運用の問題になります。

 

いずれにせよ、経費の精算は社内規定に従うというのが大原則です。

 

[図表]高額の旅費でも領収書は必要ないが

図版・イラスト:桜井勝志

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連載知らないとヤバい!領収書・経費精算の話

梅田公認会計士事務所
税理士法人 キャッスルロック・パートナーズ
公認会計士・税理士 

1954年、東京生まれ。公認会計士、税理士。中央大学卒業後、監査法人中央会計事務所(現・みすず監査法人)入社。1983年、梅田公認会計士事務所を設立。企業における幅広いコンサルティング活動を精力的に行なう。2004年、社会保険労務士、司法書士との合同事務所「キャッスルロック・パートナーズ」を設立。2006年、税務部門を税理士法人として新たなスタートを切った。

著者紹介

図解 知らないとヤバい!領収書・経費精算の話

図解 知らないとヤバい!領収書・経費精算の話

梅田 泰宏

PHP研究所

領収書や経費精算についての知識を持っていると、 ●確認に余計な時間や労力を取られないので仕事が速くなる! ●無用なトラブルに巻き込まれることを防げる! ●周りの人から「さすが! 」と思われる! 本書は 「レシートっ…

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