前回は、税理士事務所の「保険コンサルティング力」の測り方を取り上げました。今回は、保険アドバイザーを選ぶためのポイントについて見ていきます。

「複数社の保険商品」を紹介できることが大前提

ここからは、保険アドバイザーを選ぶためのポイントについて確認したいと思います。評価基準は多数ありますが、ここでは最低限確認したい点を「10カ条」としてお伝えします。

 

①複数社の保険商品を紹介できるか

 

1社の保険会社の商品で、顧客ニーズのすべてを満たすことはほぼ不可能です。そのため、複数社の保険商品を紹介できることが大前提となります。特に、本書籍で紹介しましたスキームについては、

 

●Aスキームは、B社が強い

●Bスキームは、D社が強い

 

などと、各保険会社で差別化がされており、AスキームとBスキームを同時に実行する場合、複数社・複数商品を合わせて契約しなければいけないことも多いのです。

 

そして、1社専属の販売担当者から他社の保険商品の紹介を受けることは、無面接募集などの法令違反に関わるリスクがあるのは先述のとおりです。もし紹介を受けるのであれば、紹介された代理店の販売担当者としっかり面談することが大切です。

銀行で契約するなら、複数行から情報収集するべき

複数社の商品という観点で意外と難しいのは、銀行の窓口で保険を契約する場合です。

 

昨今、銀行の窓口でも、資産運用型保険や相続専用保険を扱うようになり、総販売額が兆円単位にまで膨れ上がってきました。駅前の保険代理店では考えられないような桁違いの販売高で、売れすぎによる販売停止も続出しています。

 

そういった銀行窓口での保険販売は「銀行窓販」と呼ばれますが、銀行は系列という考え方が根強く残っており、資本関係があるなど、その銀行系列の保険会社の商品ばかりが販売されているケースが大半です。

 

そのため、いくら銀行窓口の販売担当者が優秀であっても、案内される保険商品は、他の商品よりスペックが劣っているということもよくあります。そのため、1つの銀行に絞らず、複数の銀行で商品情報を集めて、しっかり検討する必要があります。

オーナー社長のための「法人保険」活用バイブル

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幻冬舎ゴールドオンライン編集部

幻冬舎メディアコンサルティング

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