想定以上の株価下落にも対応できる「3回買い」とは?

前回は、暴騰後反落した銘柄を「株式ランキング」から見つける方法を紹介しました。今回は、想定以上の株価下落にも対応できる「3回買い」について説明します。

まずは「上げ幅の半値押し」の数値を計算

日足チャートと時系列データで、お宝チャートのパターンに当てはまることが確認できたら、次は購入の準備を進めましょう。「半値押し」にタッチするのは、ほんの一瞬ということも多いので、銘柄を見つけたらすぐに行動してください。

 

まず「上げ幅の半値押し」を計算します。株価が暴騰した地点から最高値までが上げ幅で、上げ幅の半分が半値です。「半値押し」は最高値から半値を引いた数値になります。

 

以下の図表1の場合なら、暴騰のスタート地点は350円、最高値は650円ですから、上げ幅は650-350で300円です。その半値は300÷2で150円です。ということで、半値押しは、650-150=500円となります。

 

[PR] 本稿執筆者によるセミナーを東京(幻冬舎)で開催!
熊谷亮の「明日ドカンと上がる銘柄の見つけ方」<2018年展望編>

 

[図表1]「上げ幅の半値押し」とは

 

この計算をするときに重要なのが、株価暴騰のスタート地点をどこに置くかです。大きく上がり始めるまでは、上昇と下落を小刻みに繰り返す場合もあって迷うかもしれませんが、基本的には「暴騰が始まった日(あるいは目立った陽線が出現した日)の前日の安値」がスタート地点です。チャートと時系列データで、スタート地点を見極めましょう。

 

「上げ幅の半値押し」が計算できたら、その価格で買い指値を入れます。「指値」とは自分が決めた価格で注文を入れることです。

3回に分けて買い注文を出す「分散買い」を実施

ただ、すべての銘柄がきっかり半値押しで下落が止まり、反発に転じるわけではありません。たとえば、値動きの激しい新興市場の小型株や売買高が少ない(流動性が低い)銘柄が勢いよく下げているときは、半値押し水準では止まらず、そこからさらに5〜10%ほど下落することも多々あります。

 

そこで、私がおすすめするのが、3回に分けて買い注文を出す「分散買い」です。

 

投資資金の半分については「上げ幅の半値押し」で指値を入れますが、残りの資金のうち、25%は「上げ幅の半値押し×0.95」、残りのもう25%は「上げ幅の半値押し×0.9」でそれぞれ指値を入れるようにします。

 

この「3回買い」は、本当に素晴らしい効果を発揮します。半値押しで買った後で株価が下落傾向でも、安心して「もう少し下げろ、下げろ」という気持ちで見守ることができるからです。もちろん、平均購入価格を下げることもできますから、その後の反発では利益をより多く得ることが可能になります。

 

[図表2]3回に分けて指値買いの注文を入れる…350 円の銘柄が650 円に暴騰。その後、利益確定売りに押され、ズルズルと下落を開始した場合の指値とは?

●資金の50% 上げ幅の半値押し 650円−150円=500円
500円で指値買い注文

 

●資金の25% 500円×0.95=475円
475円で指値買い注文

 

●資金の25% 500円×0.9=450円
450円で指値買い注文

 

ちなみに、半値押しの金額によっては、0.95や0.9をかけた数字が小数点以下になることもあると思います(たとえば、845円が半値押しだとすると、845円×0.95=802.75円)。小数点が出た場合は小数点以下を四捨五入して、803円のような整数にした上で指値を入れてください。

 

[PR] 本稿執筆者によるセミナーを東京(幻冬舎)で開催!
熊谷亮の「明日ドカンと上がる銘柄の見つけ方」<2018年展望編>

 

また、株価によって「呼び値」という売買する際の価格の刻み幅が異なります。たとえば、TOPIX以外の銘柄の場合、株価3000円までは1円刻みですが、3000円を超えると5000円までは5円刻みになります。実際に注文する際には、それぞれの呼び値に合わせて金額の調整をするようにしてください。

 

この3つの指値買いの注文は、いつ出すのがよいでしょうか? 半値押しやその0.95、0.9にタッチするのはごく短い期間のことが多いため、「値動きを見ながら」などと言っていては間に合わない可能性があります。大きく下げ始めたら、その日あるいは翌日の寄付前に、3つの注文をすべて出しておきましょう。

 

そして、買い注文を出した後は、予想外に下げたとしても弱気になって注文を取り消したり指値を変更したりはせずに、買えることを期待して待っていてください。

 

次回は、ファーマフーズを例に、分散買いのための指値を計算してみましょう。

本連載は、2015年9月1日刊行の書籍『永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン』から抜粋したものです。

本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

「資産運用」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「株式投資」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載株価がドカンと上がる「2つのお宝チャート」の見つけ方

株式会社クマガイサポート 代表取締役

1992年に株式投資を始め、短期売買で儲けるテクニカル分析をマスター。「あせらない」「欲をかかない」「確実に」をモットーに大きな成果を収める。現在は「マエストロの株式ボナセーラ」の運営者として、大型銘柄から中小型銘柄に至るまで短期上昇が期待される値動きのよい銘柄を会員向けに提案。目標株価とロスカット株価を明記した提案に加え、日々フォローを行う姿勢は親切で丁寧。テクニカル分析を重視し圧倒的に高い的中率から人気を博す。Yahoo!ファイナンス投資の達人では多くの個人投資家から高い支持を持つ。

著者紹介

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

熊谷 亮

幻冬舎メディアコンサルティング

日本株式市場が活況を呈している今、巷にはたくさんの株式投資関連の書籍が溢れています。その多くは世界情勢や国内情勢、政府の政策や為替の動向などを分析し、日本株が上昇する理由を記したものや、チャートの見方を説明した…

資産運用セミナーのご案内 有料 3,000円 主催:カメハメハ倶楽部

熊谷亮の「明日ドカンと上がる銘柄の見つけ方」<2018年展望編>

~『えっ?』と驚くほどシンプルなチャート分析だけで驚異の的中率を実現する「本物のプロ」のトレード手法とは?

講師 熊谷亮 氏
日時 2018年01月13日(土)
内容

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧