デイトレーダー、機関投資家・・・株式市場参加者の特徴とは?

今回は、デイトレーダーや機関投資家といった、株式市場に参加する人々の特徴を探っていきましょう。※本連載は、さわかみホールディングスの代表取締役で、日本における長期運用のパイオニアとして知られる澤上篤人氏の著書、『これが長期投資の王道だ』(明日香出版社)より一部を抜粋し、株式「長期投資」の極意を紹介します。

ひたすら株価の値動きに飛び乗る「短期投資家」

一般的に株式投資をするというと、相場を追いかけて株価の上下変動を狙っては、値ザヤを稼ごうとする投資家を指す。その中でも目立つのが、株式トレーダーや短期投資家だろう。

 

彼らにとっては、相場つまり株価の値動きさえあれば十分。企業の収益動向をもてはやすことはあっても、せいぜい値ザヤ稼ぎの判断材料のひとつぐらいの扱いでしかない。

 

値ザヤ稼ぎができるのであれば、投資対象はどんな企業でも構わない。彼らには、企業の利益成長に参加するという株式投資の基本など、どうでも良い。ただひたすら値動きに飛び乗ろうとする。

 

最近はやりのデイトレーダーの猛者ともなると、株価の動きをリアルタイムで表示するパソコンを数台おいて、時々刻々の値動きを眼を皿のようにして追いかけている。彼らは株価という数字を相手に売買を繰り返すだけで、投資家というよりも無機質なトレーディングのプロといえよう。

高速売買で小さな値ザヤ稼ぎを猛烈に行う「機関投資家」

機関投資家によるプロの運用現場においても、ここ40年ほどで相場を追いかけては値ザヤを抜こうとする投資スタイルが主流となってきている。

 

最近の機関投資家の運用現場ではコンピュータを駆使して、1秒間に1000回以上の売買を繰り返すなんてことが日常茶飯事となっている。人間ではとてもやれないような高速売買で、小さな値ザヤ稼ぎを猛烈な勢いで積み上げていこうとするわけだ。

 

そこへ、外資系を含め大手証券の自己勘定によるディーリング投資も加わってくる。大量の資金を動かす機関投資家と一緒になって、先物との裁定取引やオプション取引といったものを組み合わせてくるから、一般投資家はとてもついていけない。

 

彼らは個別企業の株を買って値ザヤを抜くだけではない。先物などをつかって相場を崩す「売り仕掛け」もお手のもの。

 

もうこうなってくると、株式の短期ディーリングが株式市場を支配してしまい、個人の一般投資家や長期投資家の出番はどんどんなくなっていく感さえ出てくる。

 

とはいえ、まともな株式投資がなくなるなんてことはない。むしろ、短期ディーリングの参加者が多くなればなるほど、マーケットでの価格形成に厚みが出てくる。われわれ長期投資家にとっては、やりやすくなる。

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さわかみホールディングス 代表取締役

1971年から74年までスイス・キャピタルインターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後、80年から96年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問を設立し、99年に日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を運営している。同社の投信はこの「さわかみファンド」1本のみで、純資産は約3000億円、顧客数は約11万5000人を超え、日本における長期運用のパイオニアとして熱い支持を集めている。

著者紹介

これが長期投資の王道だ

これが長期投資の王道だ

澤上 篤人

明日香出版社

長期投資の第一人者が「本物の株式投資」実践法、その全てを初公開! 構想に8年をかけた「長期投資、実践の書」がついに完成。本書は、これまで踏み込んでこなかった長期投資の考え方から実践法まで、余すところなく解説。株…

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